トゲヒゲトラカミキリ

最近、近隣で道路脇の藪を眺めていた時に目に入って来た。

一目で初めて見る昆虫だと認識したが、意外とすばしっこい動きと長く見えた手脚がハンミョウの仲間かと思わせた。しかし、じっくり見ると、カミキリの仲間であることは分かった。

大きさは、体長10ミリ弱ぐらい。種名を調べたところ、トゲヒゲトラカミキリという種だと判明。

トゲヒゲトラカミキリのトゲヒゲは、上の写真では分からないが、少し触角にトゲののようなものがあるところから来ているらしい。

成虫は、栗やカエデの花に集まり、幼虫は、針葉樹やセンノキを利用するみたいに書いてあった。センノキって何であろうと気になったが、なんちゃない、ハリギリの事であった。普通ならハリギリと書くであろうところを、センノキという言葉を使っている方が多い事を考えると、センノキの正式名を調べないでネット上の情報を引用している方も多いのかなと思えてしまった。

確かに、このカミキリがいた辺りは、クリもモミジ(カエデ)も、スギやヒノキといった針葉樹も、ハリギリも、あるような場所であった。

オオツチハンミョウ?

数日前に、我家のテラスの上を徘徊しているところを見かけて、写真に撮っていた。

一瞬、蟻と思いそうだが、蟻と考えるには大きく、腹部だけでも、2センチ弱ぐらいありそうなサイズである。

実際のところ、私には正体の目星は付いていたのだが、気になった点は、触角の雰囲気であった。

昨年の2月に、やはり我家のテラスで、似たような昆虫を見つけ写真に収め、ヒメツチハンミョウ?という種名で投稿していたことから、上の写真の個体もツチハンミョウの仲間であろうとの予測はついた。

しかし、昨年、ヒメツチハンミョウとして投稿した種の特徴であった触角の中央辺りの瘤が、今回は見てとれないのである。

ここで、ある方の投稿に、インパクトのある瘤があるのはヒメツチハンミョウで、目立った瘤がないのが、オオツチハンミョウであるとのような記載もあった事から、また、今回の上の写真の個体は、お腹が丸く大きく見えた事からも、タイトルに、オオツチハンミョウ?を選ばさせて頂いた次第である。

ただ、冷静に、触角の瘤の有る無しは、雌雄の差であったりしないであろうかと慎重に眺めている自分もいる。

最後に、このツチハンミョウの仲間は、カンタリジンという有毒成分を持つ事で知られるが、その辺の詳細は、私のヒメツチハンミョウの投稿に書いてあるので、そちらで掴んで頂ければなと考える。

上の写真の個体の第一印象として、腹部のはち切れそうな大きさがあったが、正直、この膨らみの意味はなんであろうとの好奇心は、現場でも私の中には芽生えた。これが産卵の兆候と結びつくのか、それとも捕食者達へのアピールであるのかも気になったりはした。

ヒメゲンゴロウ

昨日、少し時間があったので、近所の谷津田を散策。

稲の刈取が終わった田んぼの水溜りを網で掬ってみると、数種類の小さいゲンゴロウの仲間が入ってきた。

大きさは、体長1センチちょちょ。紛らわしい小さい黒いゲンゴロウが沢山居たが、上の写真の個体は、ヒメゲンゴロウかと思われる。

写真で撮ると分からなくなってしまうが、肉眼で見ると、上翅の中央より少し後端よりに黒点が左右一個づつ見て取れた。この点も、ヒメゲンゴロウの特徴かと思った。

この日、この界隈の田んぼに一番居たのは、ヒメゲンゴロウ、続いて、ハイイロゲンゴロウコシマゲンゴロウという同サイズのゲンゴロウが、1個体だけ網に入ってきた。