オオハガタナミシャク 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

家の外灯下で出会う蛾も、もはや既知種ばかりになってきたが、この蛾は初めて出会う種の気がして、少し胸が高鳴った。

大きさは、前翅長16ミリぐらいあり、その日に外灯下に来ていた蛾達の中では小さい方ではなかった。

種名は、直ぐにオオハガタナミシャクと分かった。

幼虫の食草は、ブドウ科のノブドウ、エビヅル、サンカクヅル、ヤブガラシ等である。近隣、近所にノブドウやヤブガラシは沢山生えている。 それにしては、初めて見た蛾であった。

分布は、国内は、南西諸島や伊豆諸島含めて、ほぼ全域にいるらしい。海外にも、ロシア、朝鮮半島、中国の一部にいるらしい。この分布域から考えたいのは、私は、蛾の進化の初期段階から存在していた蛾と思いたい。

また、上の写真でも若干片鱗を見て取れるが、尾の先を持ち上げて止まる習性があるらしい。蛾の中には科を超えて、同じ習性を持つ蛾が沢山居るが、この共通性が意味するものは何なのかが気になる今日この頃である。

クロテンカバアツバ?  成虫

数日前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長で8ミリぐらいだった。このサイズとこの形状だと、真っ先に浮かぶのはコブガの仲間である。次に、ひょっとしてヤガ科のコヤガの仲間であろうかと続くが、本種は、ヤガ科の元シタバガ亜科に属し、現在亜科未定らしいクロテンカバアツバに酷似していると思った。

ただ、幼虫の食草がバラ科のズミ他との事である。個人的なズミの印象は、栃木県奥日光の戦場ヶ原の一帯で白い小花を満開にする樹木といったところである。

我家の近所だと、リンゴ農家とかが、リンゴの台木にズミを使っているかもしれないが、近隣の平地環境で自然に見かける樹木ではない。

果たして、我家の外灯下に来ていたこの蛾は、何を食べて育ってきたのであろう……。

アシブトクチバ 成虫

最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。

既に死んでいる個体であり欠損箇所等もあるが、種の特定に繋がる情報は残していると感じた。

大きさは、前翅長で20ミリぐらいの中型の蛾であった。名前は、アシブトクチバだと思う。

幼虫の食草は、ザクロやサルスベリ等とのことである。

本州から沖縄まで分布しているところを知ると、南方系の蛾だと思われる。ちなみに、近似種で、オキナワアシブトクチバという種もいるようである。