アカイラガ 幼虫 成虫

最近の庭の夜のパトロールで、この少し厄介な小さな幼虫が、庭にかなり沢山誕生している事に気が付いてしまった。しかも、樹木の好みを感じさせずかなり広範囲に渡って発生している。

この小さな幼虫を厄介と紹介した理由は、確実に毒棘を備えているからである。毒を注入されると、「痛っ」って、少したじろぐことになるあのイラガの幼虫特有の不快な感覚である。

今年のうちに、剪定した枝を束ねて運ぶ時等に、4、5回は、絶対刺されると予想する。

少しづつ、見つけては殺すのも有りだけど、ちょっと心折れそうな程のかなりの数が居そうな気がする。イラガの幼虫期間って、どれぐらいなんだろう?毒棘の悪影響の出る幼虫期間をスルーして、あのイラガ独特の繭の状態の時に潰す作戦もあるかな。ただ、年2回発生の性質を考えると、イラガの繭を容易く発見出来そうも無い夏のシーズンにも繭化するって事か?

そんなイラガ対策に頭悩める今日この頃、庭の夜のパトロールでは、私的に心が愛おしくなるシーンにも出くわしていた。

大好きなヤモリ達が、庭の多くの場所で樹木の細枝の先まで登り、真っ暗闇の中、自発的に夜のパトロールをしてくれている事に気が付いたのだった。パトロールを、買って出てくれてるヤモリ達は、皆んなかなりデカイ。餌を豊富に食べてるんだろうと思う。

我家の庭に、思いの外、虫達が居ない今シーズンだが、ヤモリ達の増加も関係しているのかもしれないとも、想像を膨らませた。

さて、最後にアカイラガの幼虫の投稿に、何故ヤモリかと言うと、このヤモリ達が、アカイラガの幼虫を捕食してくれれば良いのになと少し期待があるからだ。幼虫は不安定な葉の裏側に付いて葉を食べるので、枝を移動するヤモリからは、なかなか捕食し難いと思うけど、なんとかアカイラガの幼虫を食べてくれる事を願いたい。

少し気になったのは、イラガの毒棘は、小さな爬虫類のヤモリには、どういう影響があるのかなという事である。まあ、イラガの幼虫は無理でも、産卵にやって来るイラガの成虫の蛾の方は、捕食してくれていることは間違いないであろう。

下の写真は、昨日撮った夜間パトロール中のヤモリ。

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2021年5月25日追記

数日前に我家の外灯下で写真に撮ったアカイラガの成虫が、メリハリのある配色で投稿に相応しいと思ったので、アップしてみる。

もっと茶色一色に見える個体も多いが、基本的に、毛がフサフサしていて写真だと大きく感じそうだが体長1センチちょっとの小さな蛾である。

シロオビノメイガ 成虫

シロオビノメイガという蛾の存在を知ったのは、身近な昆虫達に興味を持つようになった今年になってからの事である。

先ず、シロオビノメイガに関して気付いた事から書くと、同じサイズの同じような行動をしている蛾の仲間の中では、群を抜いた生息数であるのではと思う。

実際、9月の半ばに、仕事先の敷地内の草むらを歩く度に、物凄い数の蛾が飛び立つ時期が有り、その際に、葉裏に隠れ切れずに、葉表に止まったその蛾を写真に撮ったところ、その蛾がシロオビノメイガという種類だと知ったのだが、それから1ヶ月半経った現在も、それなりの数を草むらや藪の中で目にすることが出来る。本当によく目に付く小さめの蛾である。

しかし、そんなによく見かけるシロオビノメイガの幼虫は、どれなの?と訊かれたとしても、私には、今のところ、答えられない。

理由は、似た感じのメイガの幼虫が無数に居て、幼虫から蛾まで育ててみないと、ちょっとどれが、シロオビノメイガの幼虫か分からない感じである。また、成虫になったシロオビノメイガに、色々な組み合わせから成る様々な植物が生えるロケーションで出会う事により、幼虫がどの植物をメインに餌にしているのかが、突き止めきれないでいる。

ただ、沢山見かける理由は、餌に出来る植物がバラエティーに富んでいる可能性と結び付きそうな気がするので、今後は、様々な場所のシロオビノメイガ地帯を少し丁寧に観察して、怪しい幼虫の生態を、少しづつ、自分なりに解明していければなと思う。

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2021年8月15日追記

秋になると近隣の自然科で、これでもかというぐらい出会える蛾であるが、早くも我家の外灯下に現れた。そして、夜に外灯下で出会ったのは初めてかもしれない。