ウラベニエダシャク 成虫 雄? Heterolocha aristonaria (Walker, 1860) 2nd

最近、近隣で見かけた蛾の一種である。

大きさは、前翅長10ミリぐらい。

種名は、ウラベニエダシャク。

この場所で出会うウラベニエダシャクは、黄色味が強いこの色彩のものばかりの気がする。今年も、ワンサイクル早い時期に、この場所で出会っている。今シーズン、少し間をおいての、2回目の遭遇なので、この個体は夏型と捉えて良いのかなと考える。

ところで、3年前の6月27日に投稿済みの種であるが、その時の写真よりは断然良い写真が撮れたと思うので、再投稿してみた。

さて、このウラベニエダシャクの幼虫の食草は、スイカズラ科のスイカズラやヒョウタンボクらしいが、とりあえず、今回の個体がいた場所の周辺環境を眺めると、スイカズラ(忍冬)だろうと思う。

生息分布の方は、国内は、本州以南…..沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、朝鮮半島の南側。台湾に生息しているか掴めなかったが、対岸の中国からの報告は一部の地域であるようである。

3年前の投稿では、宮城県のレッドデータで準絶滅危惧種と紹介しているが、現在、その括りには入っていないようである。

ホソバシャチホコ 成虫  Fentonia ocypete (Bremer, 1861)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長で18ミリぐらいだった。

最初は、細めのシルエットが、ヤガ科のモクメキリガの仲間達辺りを連想させたが、直ぐにシャチホコガの仲間だと見抜けた。

そして、見た目の細いという第一印象通りに、種名も、ホソバシャチホコという種であることが分かった。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギ等である。

生息分布の方は、国内は北海道から九州の屋久島まで。対馬にも生息しているようである。そして、対馬に生息しているとなると、日本海を取り囲む形で、北海道の緯度辺りまで北上して生息している種が多くなるが、本種もそのパターンであり、朝鮮半島を経て、ロシア沿海州南部まで生息しているようである。ただ、台湾にも生息しているようである。南西諸島を飛ばして、高地のある台湾に分布しているパターンも、珍しい分布ではないと感じる。

フタモンヒロズコガ 成虫 Monopis congestella (Walker, 1864)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、正直ノーマークで記憶にしっかりと留めなかったが、写真のピントの合い具合から、体長8ミリぐらいだと思い起こされる。(小さいと、もっとボケた写真になる。)

種名は、ヒロズコガ科のフタモンヒロズコガだと思われる。

さて、このフタモンヒロズコガは、未投稿の蛾であることが分かった。

そして、この蛾は、少し興味深い習性があるのだが、一つは、オオタカ(フクロウも可か?)の巣の中で、オオタカの羽毛やペリット(未消化物)を食べて幼虫が育つところである。二つ目は、成虫が卵ではなく、幼体を直に産むところであろうか。

近隣のオオタカの生息状況だが、7-8キロ四方に1ペアぐらいは生息しているのではないだろうか。フクロウも、同じような感じで生息しているはずである。

ちなみに、同じような習性を持つマエモンクロヒロズコガも、同じ晩に現れたが、こちらの種は、過去に投稿済みであることを確認した。

さて、このフタモンヒロズコガの生息分布は、国内は、ちょっとネット上で調べる限り、詳しくは分からなかったのと、海外の生息分布も日本以外の情報は見出せなかった。