クロヘリキバガ Mesophleps albilinella (Park, 1990)

数日前に我家の外灯下に来ていた小さな蛾の一つである。

大きさは、もはや正直に思いさせないのだが、ネット上から拾えるこの蛾の平均サイズだと,体長7ミリぐらいの蛾だったらしい。小さい蛾だったんだなぁと思う。ちなみに,この蛾の左下方に映る丸い物体は、鹿沼土の小粒サイズの一粒である。

さて、種名は、クロヘリキバガらしい。

この蛾の生息分布に関しては、国内は、本州とのみ紹介しているサイトや北海道から南西諸島までと紹介しているサイトと様々だったが、この学名で海外の生息分布を当たった時に,韓国やフィリピンやタイやバングラデシュの辺りからの報告がある事を知った。

ネット上には、思いの外情報の上がっていない種だとも学んだ。幼虫の食草に関する情報も見つけられなかった。

シロテンアカマダラヒメハマキ Gatesclarkeana idia (Diakonoff, 1973)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長10ミリぐらいだったのではないだろうか?

直ぐにハマキガの仲間と分かったが、見慣れない配色と紋様だとも感じた。

調べてみたところ,シロテンアカマダラヒメハマキという南方系の蛾で、目下地球温暖化の影響で、生息域を北に拡げている種と知った。

幼虫の食草は、アサ科、ツバキ科、ミカン科の植物との事だった。

生息分布は、国内は、本州を北上中であり,南方へは、沖縄本島含む南西諸島まで生息している。海外の生息分布は、台湾,香港,あとは、インドシナ半島の方のタイやミャンマーからの報告もあるようである。

マメドクガ Cifuna locuples confusa (Bremer, 1861)

最近,近隣で見かけて、写真に撮っていた蛾の一つである。

背景が不思議な色になっている原因は、この蛾の止まっている壁に、誰かがスプレーで落書きをしたからである。公共物への落書きはしないで欲しい。

この蛾の大きさは、前翅長17ミリぐらいだったであろうか。

前脚を前に突き出して止まっている独特のスタイルから、直ぐにドクガの仲間だというのは分かったが、種名までは直ぐに出て来なかった。そして、調べてみたところ,マメドクガの雄と判明。雌の触角は、糸棒状で、雄より少し大きいようである。

2年前の6月27日に,そんなに悪くない写真で投稿しているが、その時よりも、今回,もう少しアップの写真が撮れたので、再投稿してみた。

さて、この蛾の種名が直ぐに記憶から呼び起こせなかった理由の一つは、この蛾の成虫に出会える頻度である。同じドクガ科のゴマフリドクガやドクガの名前は直ぐに出て来るが、これは、近隣で沢山出会えるからかもしれない。ただ、マメドクガに関しても,幼虫には沢山出会えると思う。

幼虫の食草は、マメドクガというだけあって、マメ科の植物は間違いないのだが、近隣の自然下では、それ以外の科の植物を食べている現場に出くわす事も多い気がする。

最後に、このマメドクガの生息分布に関してだが、国内は、北海道から九州を経て、おそらく南西諸島にも居ると推測したい。その根拠として、海外の生息分布を列挙すると,台湾、韓国から朝鮮半島を北上してロシア沿海州南部まで。他にも中国の東部。他には、ネパールやブータンの辺りからの報告もあるように見える。