ツマキホソハマキモドキ 成虫 Lepidotarphius perornatellus (Walker, 1864)

数日前に我家の外灯下で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長で8ミリぐらいの蛾であった。

派手な出立ちで、直ぐに種名に辿り着くと思ったが、難航する事になった。というのも、よく見ると、この蛾が何科に属する蛾なのか分からなくなってしまうのである。ツトガ科ツトガ亜科の蛾にしては派手過ぎる。キバガ科の蛾としては牙が無い。触角も細いし、他のマイナーな科の蛾にしては大き過ぎる。

そうこうしているうちに、とうとう、ホソハマキモドキガ科という科に、この蛾を見つけたのである。

種名は、ツマキホソハマキモドキ。

幼虫の食草は、ショウブ科の菖蒲等との事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……対馬含む九州まで。海外の方は、韓国、中国の東岸の一部、あとは、北米の一部とヨーロッパの一部から生息報告が上がっているのが分かった。

この蛾は昼行性という事も有り、夜に蛾の観察をしている方達のサイトには、漏れやすい種なのかなとの傾向も感じた。今回、夜の我家の外灯下に、この蛾が現れてくれたのは、ラッキーだったかもしれない。

ホソハマキモドキガ科……あんまり馴染みのない科であったかもしれない。

シロマダラメイガ 成虫 Euzopherodes oberleae Roesler, 1973

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

直ぐにツトガ科のマダラメイガ亜科の蛾であろうと思ったが、この亜科の蛾達は、この手の細長い系統の蛾達の中では大き目なのが多い。ゆえに、この蛾も、前翅長で10ミリぐらいあった。

種名は、シロマダラメイガではないかなと思う。

幼虫の食草は、ちょっと調べても出て来なかった。

生息分布の方も、同じく、ちょっと調べただけでは分からなかった。海外の生息分布を調べていたところ、日本からの生息報告のみ知られているとの情報を読んだ。

オスグロトモエ 成虫 春型Spirama retorta (Clerck, 1759)

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長30ミリぐらいあった。蛾達の平均サイズからすると、結構大きな蛾に思える。

種名は、オスグロトモエ。春型は、雌雄による紋様の変化が乏しく、殆ど差がないようである。一応、オスの方が黒っぽいから、オスグロトモエとは言うようである。

ちなみに、7月ごろから現れ始める夏型は、雄の巴紋様が目立ち、雌雄の区別は簡単らしい。

幼虫は、マメ科のアカシアやネムノキを好むようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南………対馬含む九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島、台湾、中国東岸、中国長江流域、フィリピン、インドシナ半島、インド南部を中心に全域で確認されているようである。こうなって来ると、トモエガ亜科の他の蛾達との棲み分けが気になるようになって来た。