キカギヒメハマキ 成虫 Rhopalovalva pulchra (Butler, 1879)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたヒメハマキの一種である。

3年前の5月の頭にも投稿済みの種である。当時の投稿にも書いているが、「良い写真が撮れたら、再投稿する。」を実現した形である。

大きさは、体長9ミリぐらいだったと思う。

種名は、キカギヒメハマキ。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラ等。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州。海外は、対馬を経て、朝鮮半島、ロシア沿海州。

カブラヤガ 雄 Agrotis segetum ([Denis & Schiffermüller], 1775)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長20ミリぐらい。

腎状紋と環状紋がハッキリとしていることから、ヤガ科モンヤガ亜科の蛾であることが分かるが、それらにここまでハッキリとした黒いラインが現れるのは限られる。カブラヤガ、オオカブラヤガ、タマナヤガ等であるが、おそらく、上の写真の個体は、カブラヤガだと思う。また、縦の黒いスリットみたいな箇所(楔状紋)も、この3種は目立つ特徴として、持っている。

さて、このカブラヤガの幼虫は、所謂ネキリムシとして知られる野菜を始め様々な植物の根を食べてしまう幼虫である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ヨーロッパ全土に主要産地として生息しており、続いて極東アジア、他には、中央アジア……アフリカ東岸を南アフリカまで到達している……アイスランドや北米大陸の西海岸にもいるようである。

アオスジアオリンガ 雄 成虫 春型 Pseudoips prasinanus (Linnaeus, 1758)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長16ミリぐらい。

種名は、アオスジアオリンガ。この個体は、春型の雄である。

雌に関しては、アオスジアオリンガもアカスジアオリンガも、全体的に緑色の蛾である。

このアオスジアオリンガの方が、アカスジアオリンガよりも山地性との事だが、地球温暖化傾向の中、山地性のアオスジアオリンガが、我家の立地のような平地で見ることが出来る機会も、少しづつ減少してゆくのではと思ってしまう。

幼虫の食草は、ブナ科のコナラやクヌギ等である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、極東アジアの日本や朝鮮半島やロシア南東部よりも、ヨーロッパに広く強く分布している蛾である。ヨーロッパからロシアの中央平原を東に東に東進し、極東アジアまでやって来たのが分かるが、なぜ北米大陸にまでは進出していないのかが分からないでいる。幼虫の餌となるブナ科の樹木は、北米大陸にも沢山生えているはずである。