クロクモヤガ 成虫 Hermonassa cecilia (Butler, 1878)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

晩の冷え込みが増す中、この日は、我家の外灯下で見かけた蛾は、この1匹のみ。

大きさは、前翅長18ミリといったところであろうか。

種名は、クロクモヤガだと思う。黒い腎状紋を筆頭に、他の紋も黒っぽい濃い目の色をしていることから名前の由来が来ているなら、的を得てる気がする。

今の時期に見られた事で、てっきり晩秋に誕生して、成虫越冬するタイプの蛾かと思ったが、普通に春と秋に誕生(活動?)しているタイプの蛾のようである。

幼虫の食草は、キク科のハルジオンやタデ科のギシギシが確認されているようだが、これから考えると、おそらく、それらと同所に生える似たような植物なら、殆ど行ける口なのではと推測したい。

最後に、このクロクモヤガの生息分布は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布に関しては、この蛾の学名では、情報は殆どヒットしなかったが、ロシア南東部沿海州には生息しているのが分かった。おそらく、朝鮮半島やそれに続く中国東北部等にも生息しているのではと思いたい。

ホソバチビヒメハマキ 成虫 Lobesia aeolopa (Meyrick, 1907)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、ホソバチビヒメハマキ。

幼虫の食草は、多岐に渡るようだが、昆虫のオトシブミが作った揺籠の端を食べているのも観察されているようである。

この蛾の生息分布は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、韓国、マカオの辺り……あと興味深いのは、マダガスカルやオーストラリア東部沿岸部からも生息報告が上がっているところであろうか。

タケアツバ 成虫 Rivula leucanioides (Walker, [1863])

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

本日は、秋のこの時期には珍しく、外灯下に蛾の賑わいがあった。

そんな中、初めて見る蛾を発見。おそらく出会いたかった蛾であろう。

前翅長12ミリといったところ。

種名は、タケアツバだと思う。肉眼での感想は、もうちょっと白っぽく映っているという事であろうか。

幼虫の食草は、タケ類のようである。家の周りには、モウソウチクやマダケが繁茂しているのだが、この蛾に気がつけたのは、今回が初めてである。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾とタイから報告が上がっているようである。