ウスフタスジシロエダシャク Lomographa subspersata (Wehrli, 1939). 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは前翅長13ミリぐらいだった。

翅を閉じて止まっていたために,特徴を掴みにくかったが、少し開いた翅の間からは、翅表に黒い微粒の点が無数にあるのと、ハッキリとした小点が二つあるのは見てとれた。

ただ、あまりに顔を近付けて観察していた事に危険を感じたのか、飛び去ってしまったのだが、飛び去った先では、運の良いことに、翅を広げて止まってくれた。

以下がその写真である。

さて、何という蛾であろうかと調べ始めたが、この白地に灰黒色の微粒な無数の点があることと,小点がハッキリと二つ見えるのは、本種の大きな特徴と感じた。また、翅を閉じて止まっていたのも,手掛かりになるなとは感じていた。

サイズ的にはヒメシャクの仲間もあるし,翅を閉じて止まっているのは、アオシャクの仲間も視野に入れたいと思ったが、今回はなんとなくエダシャクの中に,こんな蛾がいたよなという朧げな記憶が浮かんできたのであった。

結果は、エダシャク亜科のウスフタスジシロエダシャクという種であろうと結論付けた。オオフタスジシロエダシャクという近似種もいるらしいが、サイズ感や亜外縁線の雰囲気から、ウスフタスジシロエダシャクの方ではと思った。ウスフタスジシロエダシャクの特徴として、上翅前縁が黄色ぽく見えるところをあげている方達もいたが、確かに1枚目の写真で翅裏を見ると上翅前縁の方が茶黄色になっているのが見てとれる。

ちなみに,昨年の4月24日に,このウスフタスジシロエダシャクの投稿をしていることを確認しているが、その時の写真では、特徴の細部までは確認出来ていいないと思うので、今回2度目の投稿をしてみた次第である。

さて、このウスフタスジシロエダシャクの幼虫の食草は、バラ科の植物ということである。

生息分布の方は、一年前の投稿をコピー&ペーストすると,国内は、北海道から九州まで。一方のオオウスフタスジシロエダシャクの方は、関東以西……沖縄までいるようであり,南方系なのが分かる。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州、そして、おそらくサハリンにもいると思われる

カレハヒメマルハキバガ Pseudodoxia achlyphanes (Meyrick, 1934)

本年の6月の終わりに写真に撮っていた蛾の一つである。撮影場所は、我家の外灯下である。

大きさは、体長8ミリぐらいだったのではと思う。

過去に,3年前のほぼ同時期に、別の場所で見かけて写真に撮った個体を投稿しているが、その時よりは、今回の写真の方が少しよく撮れていると思う。

種名は、カレハヒメマルハキバガ。マルハキバガ科に属する蛾である。

幼虫の食草は、ズバリ枯葉。

生息分布の方は、国内は、本州以南,九州まで。海外の生息分布は、韓国からの報告があるようである。

ヨシツトガ 成虫 Chilo luteellus (Motschulsky, 1866)

もうかれこれ1ヶ月ほど前に撮った写真であるが、この写真に写るツトガを過去に投稿していない事を確認したので、投稿してみる。

大きさは正直覚えていないのだが、前翅長12ミリぐらいあったのではないであろうか。

種名は,ヨシツトガ。

本種を見分ける特徴としては、銀色の鱗粉が筋状になっていれば、本種らしい。上の写真だと分かりづらいが、他の写真だと銀の小点がキラキラと線状に連なっているのを確認している。

幼虫の食草は、イネ科のずばり、ヨシ。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州まで。海外の生息分布は、ヨーロッパの大陸の西端のポルトガルからロシア東部にかけて、共通して南端の方に生息している模様。