ヤマトルリジガバチ Chalybion japonicum (Gribodo, 1883)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた。

既に死んで時間が経過した個体であったが、瑠璃色に輝いている体色と、腰の細さから、種名に辿り着きやすそうな気がしたので、写真に撮ってみた感じである。

大きさは、体長18ミリぐらいであったであろうか。

予想通り、調べたところ、直ぐに種目に辿り着けた。

種名は、ヤマトルリジガバチというらしい。

ごくたまに、自然下で生体が飛翔しているのに出くわすが、今後、なかなか生体を写真に撮る事ができるチャンスにも恵まれるとは思えないので、今回は、この死後結構な日数が経つと思われる個体の写真を使い、ヤマトルリジガバチの投稿をしてみようと思う。

このハチは、竹筒等に巣を作り、その中で育つ幼虫の餌にと、ヒメグモやアシナガグモを狩るハチである。そして、このヤマトルリジガバチは、巣の入り口を、石灰や鳥の糞で塞ぐために白く目立つとのことである。

そして、自らの幼虫は、今度は、ミドリセイボウやクロバネセイボウという綺麗な蜂に寄生されてしまうのである。ちなみに、セイボウというのは、漢字だと青蜂と書くらしい。

さて、このヤマトルリジガバチの生息分布は、国内は、本州以南、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、学名にjaponicum とは付いているが、韓国、台湾、中国南部、バングラデシュやインドの西部やモルディブ諸島からの報告があるようである。

また、各都道府県が独自に指定するレッドデータでは、青森県と群馬県が、絶滅危惧II類に、このヤマトルリジガバチをしている。

クロアナバチ

最近、近隣で見かけ写真に撮っていた。

大きさは、体長3センチ弱ぐらいだった。小川沿いのヤブガラシの花の蜜を吸いに来ていたキンケハラナガツチバチを目で追っていたら、突然、それより全然大きい黒いハチも吸蜜に現れた。

おそらく、初見のハチだと思い、数枚の写真を撮った。

種名は、クロアナバチだと思う。キリギリスやツユムシ等のバッタ類を狩リ、土中に掘った巣穴にいる幼虫に与える所謂、狩バチである。

結構、蜂としては大型の部類に感じた。このサイズなら、足腰の強そうなバッタ類も捕まえれそうな感じである。

似た種にコクロアナバチというのがいるが、こちらも、過去に出会って投稿済みなのに気が付いた。コクロアナバチの方が、全然小さく、腹部もクロアナバチより明らかに細長い気がする。

腹部の感じが見て取れる写真を以下に…。

コクロアナバチ?

最近、近隣でこのハチを見かけて写真に撮った。

既に葉の上で仰向けになり死んでおり、手で摘んでひっくり返して、背を上にして写真に撮ってみた。

大きさは、体長20ミリ弱ぐらいだった思う。腹部の異常な細さが際立つハチは多いが、その中でも細い方だと感じる。

調べたところ、コクロアナバチだと思った。似た種に、クロアナバチというのもいたが、クロアナバチの方が1センチぐらい大きいようである、

習性の方も違いがあり、どちらも直翅目のウマオイやツユムシ等の幼体を捕まえ麻酔をかけて巣穴持ち込み、自らの幼虫の餌にするところは共通しているみたいだが、コクロアナバチの巣は竹筒のようなものに作られ、一方、クロアナバチの巣穴は地面の斜面に掘られるようである。

太古に起きたであろう2種の枝分かれの背景が気になる。