ジュウジアトキリゴミムシ Lebia retrofasciata 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた甲虫の一つである。毎年、数回見かけるとても小さなゴミムシの仲間である。

大きさは、体長6ミリぐらい。正直、肉眼では、紋様なんか見えないと思う。

種名は、ジュウジアトキリゴミムシ。普段は樹上性のゴミムシのようだが、灯火にもよく来るようである。

国内での分布の方は、北海道から南西諸島まで。海外は、学名で検索をかけても、出てこないのではないかと想像する。理由は、ミヤマジュウジアトキリゴミムシLebia sylvarum Bates, 1883等の類似種がいて、実際の種と学名がゴチャゴチャに扱われていて、何かの基本種にまとめられている可能性があるからである。ちなみに、ミヤマジュウジアトキリゴミムシLebia sylvarum Bates, 1883は、検索にかけると、日本と韓国に生息報告が出てくる。

あまりに似ている種は、ゆくゆくは、しっかり調査して、学名の統合なりをしていかないと行けないのかもしれない。

ナガヒョウタンゴミムシ Scarites terricola pacificus (Bates)2

数日前に、家からそう遠くない場所で見かけて、写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

かなり暑い日だったが、畑の真ん中に隠れもせずに普通に居た。

このゴミムシを過去にも一回見つけたことがあるが、その時も、ナガヒョウタンゴミムシなのかホソヒョウタンゴミムシなのかで迷ったのを覚えているが、今回も同じである。その時の模様は、昨年、投降済みである。

中脚の脛節の先端の外向きの棘が一本の事から、また、胸背部後方の一つ目の角が尖り気味(その場所から刺し毛が一本生えているのが見えるところ)なのが、ナガヒョウタンゴミムシということで、上の写真の個体は、ナガヒョウタンゴミムシかなと考えている。他にも、ヒョウタンゴミムシの仲間は、砂浜海岸や河原とかにいる種も多いようだが、本種は、普通に畑や草地にもいる種というのも、種名にナガヒョウタンゴミムシを選んだ要因にある。

ホソヒョウタンゴミムシの方は、中脚の脛節の外向きの棘の隣に少し小さ目の棘がもう一個あるとの事で、また胸背部後方の前出の部分の尖りが、もうちょっと目立たないとのことである。正直、どちらも、素人の感覚では、主観でどうとでも取れる小さな差異の気がする。

きっと、今後、自分の目でホソヒョウタンゴミムシという種を目にしたとしたら、2種の差異をもうちょっと、しっかりと感覚(脳)に落とし込めるののではと期待している。

ナガヒョウタンゴミムシの生息分布は、本州以南……南西諸島までといった感じらしい。国外での生息分布は、ちょっと分からなかった。

追伸……写真で分かるように、頭部に皺が見て取れるが、これは、この個体だけの特徴ではなく、ヒョウタンゴミムシの幾つかの種の写真では、個体によっては、同じ特徴を見出せた。この皺って、何なんだろう?

セスジヒラタゴミムシ Agonum daimio (Bates, 1873).

最近、近隣で、この極小のゴミムシの写真を撮っていた。

小さいサイズと、動き回っていたせいでと、光量の少ない場所であったので、どうしてもピントを合わせられなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいだった。小さいゴミムシだなというのが感想である。

種名に辿り着けるか自信がなかったが、セスジヒラタゴミムシという種なのではと考える。

国内での分布は、北海道から南西諸島まで。海外での分布は、ちょっと分からなかった。

ネット上には、あまり情報の出回っていないゴミムシだと感じた。