ホソニセヒメジョウカイ? Lycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)

先ほど、我家の外灯下に来ていたジョウカイボンである。

大きさは、体長9ミリ弱ぐらい。

数日前に、同じ我家の外灯下で、一般的な2センチぐらいあるジョウカイボンを1匹だけ目撃していたが、それと比べると半分にも満たない大きさである。

種名はと言うと、正直、自信を持って、これと言うことができない。ネット上で似ているものを探すと、ホソニセヒメジョウカイLycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)が近いと思うのである。しかし、少数ではあるが、ニセヒメジョウカイという種名Lycocerus lineatipennis (Wittmer, 1953)で、殆ど同じような個体を紹介しているサイトもあるのである。

何が正解なのか分からないのが、現状なのではないだろうか。

ゆえに生息分布も、掴めないが、とにかく上の写真の個体が、茨城県南部の我家の庭にはいるという事である。

ちなみに、ヒメジョウカイという種もいて、ヒメジョウカイは、昨年、福島県の高地で見つけたものの紹介を既にしている。

ルリオオキノコ(ムシ)Aulacochilus sibiricus (Reitter 1879)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた小さな甲虫である。

大きさは、体長9ミリぐらいだった。ルリハムシよりは微妙に大きく、ヨモギハムシよりは少し小さいといった大きさであった。

ただ、尾部の方に向かって細くなっており、胸部の方が大きく見える(上の写真では分かり難い)ところと、触角の先が膨らんでいるところが、ハムシではないなとは見抜けた。

そして、キノコに複数匹いた事を考えると、キノコに特化した甲虫にキノコムシというのがあったよなという記憶がよぎり始めた。

調べたところ、オオキノコムシ科オオキノコムシ亜科のルリオオキノコであろうとの結論に至った。

クジラタケによく群がっているとの事だが、上のキノコがなんというキノコなのか現段階では分からない。(ヒラフスベ《カワラタケ》かなとも思っている。)

ルリオオキノコの生息分布は、国内は、北海道から沖縄本島ぐらいまで生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

コイチャコガネ Adoretus tenuimaculatus (Waterhouse)2nd

9月の頭に我家の外灯下に来ていた際に写真に撮っていた小さなコガネムシである。

昨年の5月の頭にも投稿しているが、今回の方が、良い写真が撮れたと思うので、再投稿してみる。

大きさは、体長1センチ弱ぐらいであろうか。

種名は、コイチャコガネ。

成虫は、各種広葉樹の葉を食し、幼虫は植物の根を食すとのことである。芝生の根を食べられた場合は、芝生が枯れる被害が出てしまうのは、自然の流れであろう。

ここで、気になったのは、今回の個体を見かけたのは、秋が始まりかけた9月の頭、昨年の投稿の個体の目撃は5月の頭。ここから想像したくなるのは、年に何回誕生しているんであろうと言うことだが、私の予想に反して、年に一回の出現のコガネムシである。

今回投稿した個体は、今年生まれたばかりの個体であり、寒くなると土に潜り越冬するようである。そして翌年の5月ぐらいから目覚めた個体が産卵活動をするというサイクルのようである。成虫として凄く長生きな甲虫だと思う。このサイクルを考えると、今回の秋に誕生したばかりのコイチャコガネは、産毛が多く生まれたてのような雰囲気であるが、来年の夏に越冬から目覚めた個体は、産毛も薄れた姿になっているに違いないと予想したくなる。

さて、このコイチャコガネの生息分布は、国内は九州以北、本州までということである。では、九州より南には居ないのかと言うと、亜種が数種居るようである。海外の生息分布は、お隣の韓国に普通に生息しているようである。