アカスジヒゲブトカスミカメ Eolygus rubrolineatus (Matsumura, 1913)

約10日前に、近隣の雑木林内で見かけて写真に撮ったカメムシである。

凄い小さなカメムシだったのと、雑木林内で光量が足りていないのか、どうしても鮮明な写真を撮ることは出来なかった。

大きさは、体長6ミリぐらいだったと思う。

種名は、アカスジヒゲブトカスミカメ。赤の色合いが多い個体や、黒の色合いが多い個体や、様々なようであるが、この個体は、黒の色合いが多いようである。

ただ、目を凝らして見てみた時に、触覚の根元から第2節までが太いという特徴はシッカリと見て取れると思う。

それほど多くの情報がないカメムシの気がするが、一応、コナラやクヌギがメインの雑木林内で見かけた。

生息分布の方は、北海道から九州まで。海外の生息分布の方は、朝鮮半島には生息しているようである。

チャバネアオカメムシ 褐色タイプ Plautia stali Scott, 1874

最近、近隣で、こんなカメムシを見かけた。

大きさは、体長で10-12ミリぐらいだった気がする。

近隣でこの色合いだと、クサギカメムシだが、細部が少し違うのは、肉眼で見ていた時にも感じていた。

しかし、この色合いのカメムシを調べても、中々、同じカメムシを見つけることができなかった。そして、この手のカメムシは、どんな亜科のカメムシなんだろうという切り口から正解へ近づこうと考えた時に、カメムシ亜科の近隣では、お馴染みのチャバネアオカメムシと色合い以外は瓜二つということに気が付いた。

そして、チャバネアオカメムシの紹介をするサイトを、幾つか読むうちに、秋に現れる個体に、褐色の個体が居るとの情報に複数出会うことが出来た。

上の写真の個体は、チャバネアオカメムシの秋に誕生した個体が、越冬に向かって褐色に変化したものだと思う。ここで、チャバネアオカメムシのよく見かける緑色のタイプと、上の写真のような褐色タイプとの違いを調べたところ、日照時間の長短によって体色が変化する光受性のあるカメムシだと知った。

要は、日が短くなって来ると、褐色に変わり、落ち葉の下で越冬し、来春になり暖かくなるにつれて緑色に戻り、春の終わりや初夏に産卵して一生を終えるようである。そして、夏の終わりや秋の初めに生まれた個体が、日が短くなるにつれて褐色へと変化するとのことである。(これは、日長時間を人為的に調整する実験で証明されているようである。)

ここで、驚いたのは、あんな小さなカメムシが、約一年弱も生存していたのかということであった。ちょっと昆虫の寿命について、認識が変わったかもしれない。

さて、チャバネアオカメムシの生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、朝鮮半島からロシア沿海州南部まで。他には、台湾や、珍しいところでは、ハワイからも生息報告があるようである。

キイロサシガメ Sirthenea flavipes (Stal, 1855)

昨晩、我家の外灯下に来ていたサシガメの一種である。

大きさは、体長20ミリぐらいあり、大きいサシガメだなと感じていた。

既に投稿済みのサシガメか否か、確認したところ、未投稿と分かった。

種名は、キイロサシガメ。

ここで、このサシガメの特徴として一つ気が付いたことを挙げると、身体の大きさの割に、このサシガメは飛翔出来た。逃げる際に、飛ぶ行動も混ぜていたのである。

さて、このサシガメの生息分布は、国内は、本州以南、対馬含む九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、韓国、台湾、中国東部、東南アジア、インド南部やスリランカに生息しているようである。

習性としては、湿地を好み、ケラなんかを捕食しているサシガメのようである。そう考えると、国内外共に、生息分布が稲作水田地帯と被っているようにも見えて来る。

先ほど、飛翔出来ると記述したが、我家の立地も、水田から5-600メートルは距離がある。全て地表を歩いて移動して来たというよりは、飛翔して来たと予測する方が、無難な気がする。

ちなみに、都道府県が独自に定めるレッドデータでは、埼玉県が絶滅危惧II類に、高知県と愛媛県が準絶滅危惧種に指定している。