オオバノトンボソウ Platanthera minor (Miq.) Rchb.f.

近隣の雑木林で、本年6月21日に写真に撮っていた植物だが、種名が分かったので、投稿してみる。

なんとなくランの仲間なんだろうなとの予測は付いたが、ラン科ツレサギソウ属のオオバノトンボソウという植物だと分かった。

上の写真のステージは、蕾の状態であるが、時期が進めば、もう少し花開くようである。

同じ雑木林内では、ラン科のキンランやギンランは、よく見かけるが、この植物の存在に気が付いたのは、今回が初めてである。

さて、このオオバノトンボソウの生息分布は、国内は、本州から九州まで。海外の生息分布は、台湾、韓国、珍しく中国の一部ではなく全土からの報告が上がっているようである。

マイヅルソウ Maianthemum dilatatum
(Alph.Wood) A.Nelson & J.F.Macbr. 福島県 標高 1100メートル

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずは気になった植物を種名に辿り着ける限り、紹介してゆこうと思う。

この植物は、登山道の縁にいっぱい生えていた。

調べたところ、マイヅルソウという名だと知った。

秋には、赤い小さな実も出来るらしい。

そして、この植物の生息分布が、面白かった。ヨーロッパにも存在はしているのだが、日本を含む北東アジア(もちろん南に行けば高地の条件が加わるはず)には多く見られ、興味深かったのは、千島列島を通りアリューシャン列島を経て、アラスカに上陸して北米大陸の西海岸の森林地帯に伸びる一本のルートが見えて来るのである。

こうなって来ると、アリューシャン列島や千島列島というのは、いつ頃形成された地形なんであろう?思いっきり地続きだった時代もあるのであろうか?