クルミシントメキバガ 成虫 Thiotricha trapezoidella (Caradja, 1920)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいであったであろうか。

上の写真のように、翅端が外向きに特徴的な形状になっている蛾達は、確かキバガ科カザリキバガ亜科の蛾であるとの知識は付いていたので、その路線で調べてみたところ、クルミシントメキバガと判明。

名前に含まれているように、幼虫は、クルミの新芽を食べるようである。ゆえに、クルミを栽培している地域では、害虫として捉えられていたりもする。

我家の庭には、クルミは生えているが、近所では、小川沿いに自然発芽したようなクルミしか見かけないので、もしかしたら、我家のクルミ育ちの可能性もある。ちょっと直ぐには名前が出てこないが、他にもクルミ育ちの数種の蛾が今年は我家の外灯下に飛来したのは覚えている。

さて、このクルミシントメガの生息分布は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

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2022年10月19日追記

昨晩、我家の外灯下で、再度見かけて写真に撮っていたので、その写真を貼り付けておく。

ウスグロキバガ 成虫 Dichomeris rasilella (Herrich-Schäffer, 1854)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7-8ミリだった。

一見して、キバガの仲間であろうと思ったが、調べたところ、キバガ科フサキバガ亜科のウスグロキバガという事が判明。

幼虫の食草は、ヨモギという事である。

生息分布の方は、国内は本州以南九州辺りまでが知られている。海外の生息分布は、興味深くて、アジアでは、朝鮮半島やロシア沿海州にいるのは分かるが、ヨーロッパにもいるのである。そして、ヨーロッパ全土というわけではなく、少し偏りがあるのだが、ロシアのバルト海周辺に多く見られているようである。この蛾の拡がりの中で、何が起きたんだろうと気になる。ただロシア以外は、沿岸部での生息情報が多いようには見える。

ヒメフサキバガ? 成虫 Dichomeris ferruginosa (Meyrick, 1913)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

初めて見るわけでもないような気がするが、投稿に値すると思える写真が撮れたのは、昨晩が初めてである。

大きさは、この手のキバガにしては大きい方で、前翅長で7ミリぐらいあったと思う。(7ミリで大きい方なのと思われそうだが……。)

種名は、ヒメフサキバガと思いたいのだが……コフサキバガという種もいるようで、殆ど同じ外見で、サイズだけがコフサキバガの方が2ミリぐらい小さいらしいと学んでいる。

そして、何よりも、ヒメフサキバガの情報など、ネット上には2ページ分しか出てこない。

当然、詳しいことは分からない。

という事で、このタイプのフサキバガの仲間は、我家の外灯下にもよく現れる方だと思うので、じっくりと観察の継続あるのみ……だと考えている。