コシロカネグモ 雌 Leucauge subblanda (Bösenberg & Strand 1906)

数日前に我家の外灯下で見かけたクモの一種である。

よく見ると、1番後ろの脚の付け根付近に長毛が生えているが、これが、この蜘蛛だけの特徴なのか、今後見極めていきたい。

大きさは、体長10ミリぐらいではなかったかと思う。

我家の定番グモのひとつであるアシナガグモかと思ったが、よく見て初めて腹部の紋様が違うことに気が付いたぐらいなので、アシナガグモよりは少しふっくらしていて、サイズも全体的な雰囲気も似ている印象のクモの気がした。

種名は、コシロカネグモだと思う。同じような仲間に、オオシロカネグモやチュウガタシロカネグモがいるが、上の写真の個体は、コシロカネグモだと思う。

上の写真の個体が雌だと断言しているのは、雄は腹部より頭部の方がバランス的に大きく、おまけにもっと赤味のある色をしているからである。

さて、このコシロカネグモの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、朝鮮半島とロシア沿海州南部に生息しているようである。

キンイロエビグモ Philodromus auricomus (L.Koch, 1878)

約10日前に、近隣で見かけて写真に撮っていたクモである。

大きさは、正直思い出せないのだが、写真に映る砂利の大きさと比較すると、体長10ミリはなく、せいぜい6-7ミリのクモだったと推測する。

種名は、エビグモ科のキンイロエビグモ。

このキンイロエビグモには、金色型と腹白型の2タイプがあるようだが、上の写真の個体は、腹白型らしい。この2タイプは、単に色合いの違いというわけではなく、腹部の紋様にも明らかな違いがあるように思える。

さて、このキンイロエビグモの生息分布は、国内は、本州、四国、九州。腹白型の方は、北海道にもいると書かれている方がいた。海外は、韓国からの生息報告は上がっているようである。

カガリビコモリグモ Arctosa depectinata (Bösenberg & Strand, 1906)

だいぶ時が経ってしまったが、3月の終わりに自宅庭で写真に撮っていた小さなクモの名前が判明したので、投稿してみる事にする。

種名は、カガリビコモリグモ。

種名の由来は、腹部上面に赤い縦条(ライン)が見えることから来ているのだが、上の写真の個体も、目を凝らして見ると、薄っすらと濃い赤い色合いを見てとれる。

上の個体の雌雄が、私には分からないのだが、大きさは、どちらにせよ、体長5ミリぐらいのクモである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ちょっと調べただけでは、分からなかった。

ただ、このカガリビコモリグモの情報は、ネット上には、思いの外少なかった気がする。そんな蜘蛛に、自宅の庭で出会えるのは、幸せなことかもしれない。