キンイロエビグモ Philodromus auricomus (L.Koch, 1878)

約10日前に、近隣で見かけて写真に撮っていたクモである。

大きさは、正直思い出せないのだが、写真に映る砂利の大きさと比較すると、体長10ミリはなく、せいぜい6-7ミリのクモだったと推測する。

種名は、エビグモ科のキンイロエビグモ。

このキンイロエビグモには、金色型と腹白型の2タイプがあるようだが、上の写真の個体は、腹白型らしい。この2タイプは、単に色合いの違いというわけではなく、腹部の紋様にも明らかな違いがあるように思える。

さて、このキンイロエビグモの生息分布は、国内は、本州、四国、九州。腹白型の方は、北海道にもいると書かれている方がいた。海外は、韓国からの生息報告は上がっているようである。

カガリビコモリグモ Arctosa depectinata (Bösenberg & Strand, 1906)

だいぶ時が経ってしまったが、3月の終わりに自宅庭で写真に撮っていた小さなクモの名前が判明したので、投稿してみる事にする。

種名は、カガリビコモリグモ。

種名の由来は、腹部上面に赤い縦条(ライン)が見えることから来ているのだが、上の写真の個体も、目を凝らして見ると、薄っすらと濃い赤い色合いを見てとれる。

上の個体の雌雄が、私には分からないのだが、大きさは、どちらにせよ、体長5ミリぐらいのクモである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ちょっと調べただけでは、分からなかった。

ただ、このカガリビコモリグモの情報は、ネット上には、思いの外少なかった気がする。そんな蜘蛛に、自宅の庭で出会えるのは、幸せなことかもしれない。

マダラフクログモ? 雌 Clubiona deletrix O. Pickard-Cambridge, 1885

かなり時が過ぎてしまったが、本年の4月の頭に写真に撮っていたクモの名前が分かったかなと思うので、投稿してみる。

大きさは、正直覚えていないのだが、この色合いがメスのもので、マダラフクログモの雌の平均サイズが7ミリ弱ぐらいだとすると、そんなもんだったのであろうと、無責任な言い方になるのをお許し頂きたい。

フクログモというだけあって、巣が袋みたいになっているんだと思われる。

さて、このマダラフクログモの生息分布は、本州と九州に生息しているようである。海外の生息報告は、中国の東南部の広州の沿岸部と、北の長江河口の蘇州(上海)の辺りから上がっている。