ナミモンコケシキスイ Cryptarcha strigata (Fabricius, 1787).

本年、樹液に集まる虫達を見てて、以下の極小の甲虫が多いなと感じている。

大きさは、体長3-4ミリぐらい。

種名は、ナミモンコケシキスイ。黒っぽいのもいれば、薄褐色のものもいるが、全部ナミモンコケシキスイだと思われる。

ナミモンコケシキスイの生息分布は、国内は、北海道から沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ヨーロッパのドーバー海峡を挟んだイギリスとフランス、ベルギー、オランダ。あとは、同じように海を挟んだスェーデン南部とデンマークとドイツ北部。他には、ロシアのモスクワの辺りから集中的に生息報告が上がっているようである。

アカマダラケシキスイ

先ほど、我家の外灯下に来ていた昆虫のひとつである。昨年も来ていた気がする。

大きさは8ミリぐらい。名前は、アカマダラケシキスイと言うらしい。

幼虫は、地面に落ちた梅の実の中で育つようで、我が家に元々植っていた梅の大木から落ちた梅の実の中で育ち上がってきたものと思われる。落下する梅の実の数の割には、アカマダラケシキスイの目撃回数は限られているので、大量繁殖しているわけでは無さそうである。

梅農家は、このアカマダラケシキスイの幼虫の除去の方法として、落下収穫した梅の実を水に長時間漬ける事で、幼虫の除去をしているようである。

ヨツボシケシキスイ

最近、近隣の雑木林を散歩中に、樹液が出ている木を見つけたので、暫し観察してみると、思いの外、様々な昆虫が集まって来ていた。

そんな中に、子供の頃より樹液に集まるカブトムシやクワガタ獲りの際に、少なからず目撃して来ているこの小さな甲虫も含まれていた。

名前は、ヨツボシケシキスイ。子供時代より、カブトムシやクワガタを見つけた嬉しさばかりに気が取られ、このヨツボシケシキスイの存在などは、ほとんど注目して来なかったが、樹液に集まる虫の定番の一種ではある。

この日、樹液が大量に出る場所には、我が物顔でヨツボシオオキスイが沢山集まっていた。ヨツボシケシキスイの方はと言うと、少し離れた場所の微かに樹液が出ているような場所で樹皮の間に隠れている個体が多かった。

ヨツボシケシキスイの大きさの方は、図鑑的なものでは、4ミリ〜14ミリと幅を持って紹介しているものが多かったが、この時、私が見た個体達も少し幅があり、6ミリ〜9ミリの間だったのではないであろうか。

上の写真では、このヨツボシケシキスイの特徴である顎が写らなかったが、その顎で樹液に集まる小昆虫などを捉えているものと思われる。この点は、蛾のボクドウガの幼虫と同じ習性を持っていると言えるのかもしれない。