最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたハナムグリである。
最初は、花粉を身体中に付けた蜂なのか、コガネムシの仲間か分からず、素手での捕獲を躊躇っていた。そして、写真撮影前に飛んで逃げられて、苦虫を噛み潰していると、辺りを見回すと被写体は沢山いる事に気が付いた。
花粉をいっぱい付けた個体の写真を以下に。
大きさは、体長12ミリぐらい。
種名は、ヒメトラハナムグリ。
初めて見るハナムグリである。近隣で、まだ見たことのない甲虫に出会えた事に胸が躍る。
このヒメトラハナムグリの生息分布は、国内は、北海道から屋久島あたりまで生息しているようである。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州南部、中国の東岸からも一部生息報告が上がっているようである。少し寒い地方にルーツがあるハナムグリの気がする。
さて、私も初めて見たハナムグリであるが、少しレアになりつつあるハナムグリとも言って良いのではと思う。理由は、雑木林の減少である。このヒメトラハナムグリの幼虫は、雑木林内の朽ちた倒木に産卵して育ち上がって来るのである。確かに、このハナムグリを見かけた場所も、雑木林の林縁である。
東京都のレッドデータでは、絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。