アカスジアオリンガ 成虫 雌 春型 Pseudoips sylpha (Butler, 1879)

最近、近隣で、この蛾を見かけて写真に撮っていた。

出会いのキッカケは、手の届きそうなところのコナラの枝を揺さぶってみた。飛び立つ虫は、見えなかったが、地面を見たら、この蛾が居たので、降って来た可能性もあるかもしれない。

拡大してあり、見た人にはサイズ感が伝わらなそうだが、前翅長約15ミリであった。

初めて見る蛾であるが、なんとなく知っていたので、目星のあるコブガ科リンガ亜科を当たると、アカスジアオリンガという蛾に行き着いた。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギやコナラとの事である。コナラから降ってきただけある。

違う角度からの写真を、もう一枚。

クロスジシロコブガ 成虫 Nola taeniata Snellen, 1874

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

スマホのカメラが、しっかりと写してくれたものだと感心するが、前翅長7ミリぐらいの極小の蛾である。

幼虫の食草は、マメ科のクローバーの類に、トクサ科のスギナ等とのことである。

翅の紋様の変異に富んだ蛾だと思うが、皆んなで作る日本産蛾類図鑑を参照した時に、沖縄で撮られた写真の個体が、上の写真の個体と瓜二つであったために種名に辿り着けた感じである。

昨年の8月にも同じ種の投稿をしているが、そちらは、この蛾の小ささゆえに特徴を捉え切れてる写真とは言えずに、今回再投稿してみた。

ソトジロコブガ? 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

ヤガ科のコヤガの仲間かなと思い、調べ始めたが、適当な種に行き当たらず、コブガ科を当たったら、それらしき種に行き着いた。

大きさは、前翅長で8ミリぐらい。ソトジロコブガという種である可能性が有力である。似た種に、ウスアオモンコブガ(幼虫の食草:アラカシ)という種がいるが、上の写真の個体は、ソトジロコブガなのではと思う。ソトジロコブガの幼虫の食草は、知られていない。

根拠の一つには、雄の触角の形状も参考になるかと思われる。分かりづらいが、上の写真でも微かに触覚が櫛髭状になっているのが見て取れる。そして、ネット上のソトジロコブガの写真には、櫛髭状の触覚を持った個体の写真も多数上がっている。一方で、ウスアオモンコブガの写真の中に、櫛髭状況の触角を持つ個体の写真は見つけられない。(たまたまかもしれないが…)

ところで、このソトジロコブガもウスアオモンコブガも、南方系の蛾であり、台湾や南西諸島、本州は関東以西が生息域の蛾のはずである。

近年の温暖化で、日本列島を北上中の昆虫のひとつと言えるであろう。