ソトシロオビナミシャク 成虫 Chloroclystis excisa (Butler, 1878)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12-13ミリといったところ。数日前に見かけたアカモンナミシャクよりは、二回りぐらい小さく感じる。この形状のナミシャクとしては小さめだと感じる。

種名は、ソトシロオビナミシャク。

幼虫の食草は、ツツジ科の植物とのことである。我家の敷地内に、ツヅジ科の植物があった気はしないので、近隣の何処かのお家のツツジ類で育ち上がって来た個体と思われる。

生息分布の方は、国内は、北は北海道から南は屋久島辺りまで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

ところで、この形状のナミシャク達を我家の外灯下で見かける時は、灯の直下と言うわけでなく、結構離れた薄暗い場所に止まっている事が多いような気がしてきた。もうちょっと、観察を続けてみようと思う。

アカモンナミシャク Trichopterigia costipunctaria (Leech, 1897)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

明らかに初見の蛾であったので、少し興奮しながら、良い写真が撮れるようにと慎重に近付いたのだが、接写する前に逃げられてしまった。

辛うじて、かなり遠目に撮っていた写真が一枚だけあったが、以下の写真である。

大きさは、前翅長18ミリぐらい。

種名は、アカモンナミシャク。とにかく、全体的な緑色が美しいナミシャクであった。

幼虫の食草は、ブナ科のシラカシ等とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州までの生息。なんとなく、太平洋岸に生息域が偏っている気がした。海外には生息していない日本固有種と紹介している方もいたが、もしそうなら、もっと良い写真が撮りたかったものである。

春先に現れる蛾とのことだが、今は、もう4月も半ばに入りつつある。次は、いつ出会えることやら………。ちゃんとした写真を撮る前に逃げられてしまったのが、何とも悔やまれる。

シャンハイオエダシャク 成虫 Macaria shanghaisaria shanghaisaria (Walker, 1861)2nd

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいで、こじんまりとした小さめのエダシャクである。

写真は、完全に開張している一瞬を捉えたが、翅を閉じ気味に止まるタイプの蛾ような気もした。以下に、翅を閉じ気味の状態を横から写した写真を。

種名は、シャンハイオエダシャクだと思われる。一応、2年前の7月にも投稿済みの種であった。

5月6月ぐらいから現れて年2化する蛾のようだが、4月の陽気に誘われて羽化してしまったのかなと推測する。

幼虫の食草は、ヤナギ類のようで、湿地に生えるようなヤナギ類や、大きくなるポプラのようなヤナギ類の葉も食べるようである。今回、我家の外灯下にやって来たが、家の周りの何処にヤナギ類が生えていたか、ちょっと思い出せない。少し離れた小川の土手や谷地の湿地には、ヤナギ類は生えているが、そうしたエリアは、家から500メートルぐらいは離れている気がする。

さて、このシャンハイオエダシャクの生息分布は、国内は北海道から四国までのようである。海外の生息分布は、中央ロシアから極東ロシアにかけてと中国にいるようである。ロシアに広く生息していることから、遠い昔の寒冷期からの生き残りの蛾の気がする。この辺に、国内の九州以南に生息していない理由がありそうだが、現段階では、私には分からない。