コガネムシ Mimela splendens (Gyllenhal, 1817) 2

10日ぐらい前に撮った写真であるが、本物のコガネムシの投稿をしようと思う。

毎年、この時期に、田んぼの畦とかで見られるとても光沢の綺麗な甲虫である。

光沢が鏡ばりで、写真を撮っている自分自身が映り込んでいる。

大きさは、体長18ミリぐらいであろうか。

種名は、コガネムシ。

出現は、ちょうど今時分のコガネムシの仲間である。近隣で、これからのシーズンに現れる似たような甲虫には、アオドウガネカナブンサクラコガネ、ヒメスジコガネ、マメコガネ(?)等があるかもしれないが、文句無しに一番シンプルにピカピカ🌟の種かもしれない。一応、緑以外に赤紫の光沢のもいたりする。

しかし、現実のところ、大概の人は、この昆虫と似た種(実際は随分と違う)との区別が出来ないで、近年のネット情報では、一括りにコガムシ=害虫のイメージが、人々の脳裏に最初に焼き付く流れが出来てしまっている。

理由は、一理あって、こうした植物の根や葉を食する似た種が、コガネムシ科という科に属していて、正確な種名が分からない時に、人々がコガネムシの仲間というような言葉の使い方をするからである。

では、この正真正銘のコガネムシはと言うと、似た種で大量発生を時々見かける種達とは違って、近隣では、結構、6月の短い期間に、運が良ければ出会えるみたいな地味なイメージの種である。

ネット上では、桜を始めた広葉樹を食害すると書いてあったり、灯火にもよく飛来すると書いてあったりするが、私は、桜で出会った記憶はない。もっぱら、田んぼの近くの密集した藪とかで見かける事が殆どである。また、灯火への飛来に関しては、我家の外灯下では見た記憶がない。我家から一番近いコガネムシのポイントまでは、4、5百メートルといったところであろうか。

ところで、この甲虫の国外での分布状況が気になり、調べたところ、韓国と日本に集中していた。また、国内でも、東北や北海道には少ないような傾向も読み取った。

セマダラコガネ Exomala orientalis (Waterhouse, 1875) 2

最近、近隣でこの小さなコガネムシが目に留まり、写真に撮っていた。

大きさは、体長8ミリから9ミリぐらいだった。

種名は、調べたら、直ぐにセマダラコガネと判明。

自分の過去の投稿を確認したら、昨年の同じ時期に投稿済みであった。ただ、その写真を見ると、随分と雰囲気に違いがあり、本種の紋様や色合いには、変異が多いことが窺える。

日本固有種とも言われていたり、フィリピンが元々の原産地と言われていたり、諸説あるようだが、間違いないのは、日本からの個体が、北米に意図せず移入される形になり、北米では植物への食害から強力な害虫へと位置付けられてしまっている事である。

このような事から、本種は、アメリカでは、オリエンタル・ビートルの名で知られている。ちなみに、それ以前に意図せず日本から移入され害虫になったマメコガネは、ジャパニーズ・ビートル、それ以後に日本から意図せず移入の結果、害虫となったアカビロウドコガネは、アジアティック・ガーデン・ビートルと北米では呼ばれているようである。

国際間の貿易や人の移動が増えれば、当然起こる事が想定される問題である。解決への鍵を、人類が見つけれるかどうか……。

ちなみに、前出のマメコガネやビロウドコガネの仲間は、確かに近隣でも、随分と野菜の苗なんかに嫌っていうほど大量に群がっているのを見かけることがあるが、セマダラコガネは、個人的感想かもしれないが、そんなに見かけない気もする。

コイチャコガネ 

昨晩、我家の外灯下に来ていたコガネムシの仲間である。

大きさは、12ミリぐらい。コガネムシの仲間としては、中型の小さめといったところであろうか。全身が産毛で覆われているのと、白い小さな点が散りばめられているのを、私は選別の同定作業時における本種の特徴に選んだ。

種名の方は、直ぐにコイチャコガネ(チャイロコガネ)と判明。

成虫は、コナラやクヌギや桜の葉を食し、幼虫は植物の根を食すようである。時に、芝生の害虫として扱われるケースもあるみたいである。