セマダラコガネ Exomala orientalis (Waterhouse, 1875) 2

最近、近隣でこの小さなコガネムシが目に留まり、写真に撮っていた。

大きさは、体長8ミリから9ミリぐらいだった。

種名は、調べたら、直ぐにセマダラコガネと判明。

自分の過去の投稿を確認したら、昨年の同じ時期に投稿済みであった。ただ、その写真を見ると、随分と雰囲気に違いがあり、本種の紋様や色合いには、変異が多いことが窺える。

日本固有種とも言われていたり、フィリピンが元々の原産地と言われていたり、諸説あるようだが、間違いないのは、日本からの個体が、北米に意図せず移入される形になり、北米では植物への食害から強力な害虫へと位置付けられてしまっている事である。

このような事から、本種は、アメリカでは、オリエンタル・ビートルの名で知られている。ちなみに、それ以前に意図せず日本から移入され害虫になったマメコガネは、ジャパニーズ・ビートル、それ以後に日本から意図せず移入の結果、害虫となったアカビロウドコガネは、アジアティック・ガーデン・ビートルと北米では呼ばれているようである。

国際間の貿易や人の移動が増えれば、当然起こる事が想定される問題である。解決への鍵を、人類が見つけれるかどうか……。

ちなみに、前出のマメコガネやビロウドコガネの仲間は、確かに近隣でも、随分と野菜の苗なんかに嫌っていうほど大量に群がっているのを見かけることがあるが、セマダラコガネは、個人的感想かもしれないが、そんなに見かけない気もする。

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