モエギザトウムシ

最近、近隣で、このザトウムシの写真を撮っていた。

このザトウムシの写真を撮った森は、近隣では、珍しくザトウムシが見れる森である。

さて、本年に入り、このザトウムシの写真を撮ろうと機会は伺っていたのだが、このザトウムシ達の本年の活動が目立って来たのは、ここ最近である。それまでは、居ても小さ過ぎるのか、それとも何処かに隠れているのか目にする事は出来なかった。

上の写真のザトウムシの特徴として、半透明の黄緑色の身体と長い脚の関節部の白いところであろうか。

この特徴から考えると、モエギザトウムシという種なのかなと思う。モエギザトウムシのモエギの部分は、萌木であろうと推測できるので、上の写真のザトウムシの身体の色を言い表している気がする。

ただ、その半透明の黄緑色の体色は、幼体の色であり、これから成体になるにつれて、茶色くなって行くのは知っている。こうなってくると、樹皮や落ち葉に対して保護色の為に、なかなか写真自体にクッキリとした姿で写らなくなってしまうのは、過去に写真撮影を試みている身として経験している。

身体自体は、3ミリぐらいだが、脚の先から脚の先までを含めると、裕に10センチ以上の生物である。

我家の庭にも、ゴホントゲザトウムシというもっと身体部分が全然大きいザトウムシが生息しているが、近隣では、ゴホントゲザトウムシと比べると、このモエギザトウムシは、局所的にしか見かけないザトウムシではある。そういった点では、今回、このモエギザトウムシのルーツが、数十年前ぐらいのこの森への移入種の可能性もなきにしもあらずの気もする。