オオウスベニトガリメイガ 成虫 Endotricha icelusalis (Walker, 1859) 1

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいではなかったであろうか。

種名は、調べたところ、オオウスベニトガリメイガと分かった。この蛾は、翅を閉じてる姿が、上のような感じであり、もし上翅を開いて止まっていたとしたら、随分と印象が変わるはずである。個体によっては、後翅に黄色い横線に続き黄色い大きめの紋がある個体もいるはずである。

この手のシマメイガ亜科の蛾達は、我家の外灯下にはよく現れるので、既に投稿済みかと思ったが、未投稿を確認した。

でも、似たような蛾を投稿している記憶があったので、詳しく遡ると、キモントガリメイガという似た雰囲気の種を投稿していることに気が付いた。一瞬、オオウスベニトガリメイガを、キモントガリメイガとして投稿してる可能性がないかと不安になったが、キモントガリメイガは、黄色い中横線の上翅前縁側に黄色い小点が薄らとあるようである。確認したら、過去の私のキモントガリメイガの投稿の個体には、それが見て取れる。安心した。

幼虫の食草は、ネット上には、ブナ科のコナラやクヌギとの紹介もあったが、幼虫食餌不明の投稿が多かった。

モンウスグロノメイガ? 成虫 Bradina geminalis (Caradja, 1927)1

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。そして、昨晩、初めて来たというわけではなく、毎年、周期的に現れる蛾でもある。

大きさは、前翅長13ミリというところであった。

腹部が細く長いので、オスであることが分かる。

元々は、この蛾は、ウスグロノメイガという名で呼ばれていたが、現在では、モンウスグロノメイガ、シロテンウスグロノメイガ、ヒメアカウスグロノメイガ、アカウスグロノメイガ、オオウスグロノメイガの5種類に分類されている。モンウスグロノメイガを除く後半の4種が確立されたのは、1984年頃と思われる。

さて、上の写真の個体をモンウスグロノメイガ?とした理由というか根拠を少し述べると、消去法でいくと、ヒメアカウスグロノメイガとアカウスグロノメイガには、赤っぽい要素が見て取れるはずだが、上の写真の個体には、赤っぽい要素があるようには見えないので、この2種が外れる。

あと、オオウスグロノメイガに関しては、信憑性はともかく、横脈紋に付随する白点がないものが紹介されているのを見る。上の写真の個体では、薄ら白点が見える。

そうなって来ると、モンウスグロノメイガかシロテンウスグロノメイガのどちらかという事になるが、シロテン(白点)と呼んでいいほどは、ハッキリとした白点を認識する事は出来ない気がする。

ゆえに、モンウスグロノメイガ?として紹介した次第であるが、種の同定に自信満々というわけでは、到底ない。嫌、元ウスグロノメイガに関する他の方の投稿も自信満々というものは少ないはずであるし、そうなるのが自然な近似種達だと思う。それぐらい、微妙な近似種達の予感がすると、現段階では言っておく。

さて、幼虫の食草は、ネット上の情報から拾うと、枯葉なのではないであろうか。

ツマアカシマメイガ? 成虫 Orthopygia nannodes (Butler, 1879) 1

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。我家の外灯下にたまに現れるフタスジシマメイガかと思ったのだが、写真を撮ろうと近づいた時に、別種である事に気が付いた。

フタスジシマメイガは、こんなに縁に色が付いていないと……。

大きさは、前翅長11ミリか12ミリぐらいあったと思う。

さて、この写真の蛾を同定するに当たって、候補に上がるのは、ツマアカシマメイガとアカヘリシマメイガの2種であるが、正直、この2種の説明や違いに関して、ネット上でなるほどとしっくり来る情報に出会えなかった感がある。

ただ、どっちか決めなければとなると、上の写真と同じような個体をツマアカシマメイガとして紹介している投稿の方が多いのかなとも感じた。ゆえに、私はタイトルを、ツマアカシマメイガ(?)にした次第である。

ちなみに、幼虫の食草は、タブノキと書かれていた情報もあった。一方、アカヘリシマメイガの幼虫の食草は、マテバシイ属のシリブリガシの枯葉と紹介している投稿が多かった。

どちらの樹木も、南方系の樹木である。上の写真の個体が、ツマアカシマメイガであっても、アカヘリシマメイガであっても、暖かい地域の蛾である事は確かそうである。