ホンサナエ 

最近、少しづつトンボの区別が出来るようになってきた。

昨年の6月20日の写真だが、種名が分かったので、投稿してみる。撮影場所は、家から車で15分かからない辺りで、車社会の私達の田舎感覚では近場である。

写真の個体は、既に死んだ個体であったが、尾の部分の太さが、とにかく印象には残っていた。大きさ的には、大きいという訳ではなく、近隣でたまに見るオオシオカラトンボと同サイズぐらいだったと記憶している。

種名は、ホンサナエ。写真の個体はメスである。

この個体が死んでいた側には、全線コンクリート護岸の比較的幅広の浅い水路があるが、この水路が発生場所なのか、少し遠くで誕生したものが、この付近の広大な雑木林に移動して来ていたものなのか、分からない。

このホンサナエは、同じく近隣で見かけれるキイロサナエとは違い、環境省のレッドデータには載っていないが、日本全国かなりの都道府県が、準絶滅危惧種以上に指定している。11の都道府県が、絶滅危惧Ⅰ類に、9の都道府県が絶滅危惧Ⅱ類に、6の都道府県が、準絶滅危惧種に指定している。

私の暮らす茨城県の指定はない。

コヤマトンボ ヤゴ

最近、高速道路を使って車で4〜50分の距離(私の中での近隣と言う定義の中からは外れる)にある自治体の小川で捕獲した。

どうしても見つけたい淡水2枚貝があって、網で泥を多めに掬うと、色々なヤゴやタイコウチコオイムシが入ってきたが、このヤゴも、そのうちの一つであった。

タイコウチに少しお覆い被さっているヤゴがそれだが、このヤゴに抱いた私の第一印象は大きいヤゴだなというものだった。勿論、脚の長さのせいもあろうが、ヤゴとしては大きく思えた。近所の小川で、少し似た感じのコオニヤンマのヤゴがよく採れるが、コオニヤンマのヤゴよりも全然大きい。

興味を持って調べたところ、コヤマトンボという種のヤゴと分かった。調べている過程で似た種にオオヤマトンボとキイロヤマトンボが居たが、棲息環境や紋様等から、コヤマトンボのヤゴで合っていると思う。

さて、このコヤマトンボのヤゴは、近隣近所では、今のところみた記憶はない。ただ、居ないとは言えないと思うので、じっくり探して行きたいと思う。

ホソミオツネントンボ

1週間ぐらい前に近隣で見かけて写真に撮っていた。

随分、地味な色合いのイトトンボだなというのが第一印象だった。

大きさは、体長35ミリぐらいだったと思う。

この枯れ果てた色合いと雰囲気から、直ぐにオツネントンボとホソミオツネントンボが候補に上がった。

両種の写真を見比べたところ、ホソミオツネントンボであろうとの結論に至った。

オツネンの意味は、越年であり、成体の形で冬を越すのである。成体で冬を越せるトンボには、他にオツネントンボとホソミイトトンボがいるぐらいである。

類似種のオツネントンボは、ずっと枯れ果てた色合いだが、ホソミオツネントンボの方は、成熟するとオスもメスも水色に変わるのである。しかし、メスの一部には、成体になっても色が変わらない個体達もいるようである。