アキアカネ 福島県 標高800メートル

標高800メートル付近で撮影した赤トンボの仲間の種名を調べたところ、アキアカネと判明。

大きさは、一般的なトンボサイズであった。体長45ミリぐらいであろうか。

このトンボは、標高800メートル付近で撮影したが、誕生するのは、もっと平地の方で、6月頃との事である。その頃に、我家の近所で撮った似たようなトンボの写真を見返してみようと思う。きっと、アキアカネが混じっていると思う。

そして、高原で夏を過ごした後、このアキアカネは、秋に平地の里山に大群で下りて来るわけだが、確かに、小さい頃は、秋に赤トンボの大群が空に沢山飛んでいる光景によく出くわした気がする。

ただ、最近、いつ見たかなぁ〜という具合である。

ちなみに、上の写真の個体は、メスであり、雄は、もう少し腹部全体が赤くなるようである。

アジアイトトンボ?

昨晩、我家の外灯下に来ていたイトトンボの仲間である。

昨晩の事だが、大きさがハッキリと思い出せないでいる。ただ、このイトトンボを見た時の一番印象に残った点は、翅が短めな気がするという点である。

さて、微小な差異しかないイトトンボの仲間達であるが、尾の先の白っぽい紋様と普通種という観点から、アオモンイトトンボとアジアイトトンボが、候補に上がった。

アジアイトトンボとアオモンイトトンボだと、アオモンイトトンボの方が、1センチぐらい体長が大きい。また、アジアイトトンボというのは、最小のイトトンボと認識される事があるぐらいだが、私が昨晩見た上の写真の個体が小さかったとは気付けなかった。

ただ、タイトルにアジアイトトンボの方を選んでいる根拠を書いていくと……

✳️ アオモンイトトンボの複眼の後ろの後頭部には、4っの水色の小さな紋が見えるらしいが、上の写真の個体には見えない。

✳️ アオモンイトトンボの尾の先端の方の水色の紋(写真では、白く写ってしまっている)は、腹部8節目にあるらしいが、写真上で数えると、9節目にあるように見える。ちなみに、9節目に紋があるというアジアイトトンボの特徴とは合致する。

✳️ アオモンイトトンボは、腹部2節目の上部の方も水色が見えるとの事だが、上の写真を見る限り、黒いだけの気がする。

✳️ あとこれは、他の方が同じ事を言ってるか知らないし、自分で気がついた事だが、アジアイトトンボの方が、アオモンイトトンボよりも翅が短い気がする。上の写真でも、翅は、腹部5節目に到達していないが、アオモンイトトンボは、腹部5節目より先に飛び出している写真が多い。

こんなところから、上の写真の個体をアジアイトトンボだと思った根拠であるが………どうなのであろう。

我家の庭には、どこから現れるのか、涼しげなところでイトトンボが休んでいるのは、たまに目撃する。しかし、被写体が細い上に、静止しないので、ピントの合った鮮明な写真を写すのは難しい。

昨日みたいに、外灯に寄って来て静止してくれるチャンスが、また訪れるなら、じっくりと肉眼で観察したり、定規を当ててみようと思う。

また来てね!

オニヤンマ

本日、日が暮れるか暮れないかの頃合いに、近所の徒歩で行ける辺りを散策。

目的は、昨日も同じ場所を訪れたのだが、その際見た淡いレモンイエローの小さな蝶を捕まえる事だった。この蝶の止まる際に必ず葉裏に隠れるという習性が気になっていたのだった。ゆえに、今日は、オモチャっぽい安っぽい捕虫網と虫籠は持参していた。

さて、その淡い黄色い蝶には出会えなかったのだが、その林の横の農道を進んでいる時に、前方からヤンマっぽいトンボが高速で真っ直ぐに飛んで来ているのに気付いた。右手に持っていた安っぽい捕虫網をヤンマの進路に高速で差し出すと、奇跡的に、網の中に、そのヤンマっぽいトンボが入ったのであった。凄い一瞬の判断と見切り(動体視力)だったと、我ながら感心した。

捕まえた個体を眺めながら、凄い大きいとは思わなかったが、ヤンマの仲間であったら良いなぁという希望はあった。

そして、先ほど、ヤンマの仲間から照合していくと、オニヤンマ?とあいなった。オニヤンマと言えば、言わずと知れた日本最大のトンボで、時々、近隣でも、デカイなぁというトンボが高速で飛んでいるのをたまに目撃するが、それらがオニヤンマなんだと想像している。

今回捕まえたオニヤンマ(腹部先端の形状からメスであると思う)は、そんなに大きな気はしなかったが、オニヤンマはオニヤンマなんだと思う。家でリリース前に、定規を当てて測ったところ、体長9センチであった。

ところで、今回、オニヤンマが縄張りとしてパトロールしていた場所は、小川から田んぼを経て70メートルぐらいの場所である。そして、その捕獲地点の農道より先は、河岸段丘なのであろう、一気に4メートルぐらいかけ上がる崖なのである。そして崖の上には、近隣の一般的な雑木高木が色々と多様に生えていて崖下に日影を作り、、崖の斜面にもこれまたちょっと昔の農家には利用価値の有りそうな中低木が里木博覧会みたいに生えているのである。

結果、その崖の一番下と崖に沿った農道との間に水が染み出しており、近隣近所ではよくある自然光景を形成している。

そして、推測だが、オニヤンマのヤゴは、この落ち葉が堆積する自然の水深10センチ程度の水路で育ったんだと思う。運の良い事に、崖上の樹木の豊富さが保水力を維持し、一方で日陰のため、水の蒸発も防がれるのか、常に水は枯れないスポットなのである。なんと、ヤゴからトンボになるまでに平均5年、その環境にいなければならないようなので、水が枯れないに越したことはない。

さてさて、こんなスポットも、10年以内には、道路拡張でなくなってしまう可能性も予想している。一番近所のオニヤンマ・スポットがなくなる可能性があるのは少しショックだが、同じような自然条件の場所が、近所に沢山あるのも、我家の周りの環境である。