クロナガカメムシ? Drymus marginatus (Distant, 1883)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカメムシである。

大きさは、体長1センチ弱ぐらいだったであろうか。

ネット上の画像と照合すると、クロナガカメムシという種に近いと思うのだが、なにせ、クロナガカメムシの投稿は、思いの外少ないので、同定に自信を持てるほどの情報を集められていないと感じているのも本音である。

ただ、このカメムシと似ているDrymus Fieber, 1861属のカメムシが、ヨーロッパ全土に濃く生息していて、北米大陸にもそれなりに生息しており、日本や韓国からも生息報告が上がっている感じである。

そういう点からも、クロナガカメムシDrymus marginatus (Distant, 1883)という種は、Drymus (Fieber, 1861)属の中で、どういう位置付けのカメムシなのであろうとの好奇心が芽生える。

そもそもカメムシって、世界のどの辺に起源がある昆虫なのか気になり始めた。

オオチャイロナガカメムシ Neolethaeus assamensis (Distant, 1901) 2

ここ10日ぐらい、我家の外灯下に来ているカメムシのひとつである。

大きさは、どの個体も、体長9ミリぐらいであろうか。

過去にも、一度投稿済みであるが、今回は、まともな写真が撮れたと思うので、再投稿しようと思った。

上の、写真は、薄い紋(小点)が各所に写っていたり、茶色っぽい色合いも感じ取れるが、現場での肉眼では、紋様の見えない黒いカメムシにしか見えないと思う。そして、これは、写真にとっても同じで、真っ黒いカメムシに写ることが殆どである。光の当て方によって、紋や色合いが浮き出る瞬間があって、そんな瞬間を捉えれたのが、上の写真である。きっと、昼間に出会っていれば、見え方も違うんだと思われる。

さて、このカメムシの生息分布は、国内は、本州以南……九州辺りまで。海外は、韓国(済州島含む)、台湾、中国東部、遠くは、インド北部辺りから生息報告が上がっているようである。

我家の外灯下では、最近、毎晩、複数匹が飛来して来ているが、どこから飛んで来てるかは、現時点では掴めていない。ヤシャブシ、ヒサカキ、ハマヒサカキに集まるとの紹介も目にしたが、我家の場合は、何であろうと考えてしまう。ヒサカキ……近くにあったであろうか。

モンシロナガカメムシ

昨晩、我家の外灯下に来ていたカメムシの仲間である。

大きさは、8ミリぐらいだった。胸部の撫で肩感からナガカメムシの仲間であろうと個人的に踏んだが、それは正解であった。似た種が数種いるが、モンシロナガカメムシという種であると思われる。

さて、このモンシロナガカメムシは、翅が小さいため飛べないと書いてある情報があった。確かに、このカメムシを地面で見かけた時に、決して飛翔しようとはせずに、歩いて逃げようとするばかりであった。同じ日に、ツマキヘリカメムシと思しきカメムシも、同じ行動パターンを取っていた。

最近、気がついて来たのは、昆虫の飛べるか飛べないかの能力のチェックは、重要かということである。飛べないと、自ずと行動範囲が狭くなり、地域毎の固有種的特徴が形成されやすいのではと考えている。

そして、この個体群毎の形質的差異を作ったであろう過去の地形的特徴を読み解く鍵のひとつに、昆虫の個体群毎の微妙な形質的差異を調べることが繋がると、私は最近思うようになった。

虫観察が、楽しくなって来た。