クロズノメイガ 成虫 Goniorhynchus exemplaris (Hampson, 1898)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長1センチぐらい。

種名は、クロズノメイガ。

最初は、「随分と鮮やかな黄色のクロヘリキノメイガもいるもんだ。」と投稿しそうになっていたが、もう一度、慎重に似ている蛾はいないかと捜したところ、色合いがドンピシャのクロズノメイガの存在に気が付いた。では、何故、直ぐにクロズノメイガに結び付かなかったかと言うと、クロズノメイガ特有の上翅前縁と外縁の交わる辺りの濃い色の部分(大きな斑)や、外縁沿いの焦茶の太い帯が、上の写真の個体には、ほとんど見えないからであった。

ただ、やはりクロズノメイガで合っていると思う。

幼虫の食草は、アカネ科のヘクソカズラ。

この蛾の国内の生息分布は、本州以南……九州近海まで。海外の生息分布の方は、韓国、台湾、そして、中国の内陸部にもいるようである。

ナカキノメイガ 成虫 Sameodes aptalis usitatus (Butler, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長10ミリぐらい。

種名は、ナカキノメイガ。キマダラクロノメイガの雄やタイワンモンキノメイガと若干迷ったが、最後までキマダラクロノメイガは候補から中々落ちなかったのを認める。

ただ、偶然、ナカキノメイガという種がいる事を知ったら、これしか無いだろうとなった。

若干珍しい蛾なのか各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、群馬県が絶滅危惧Ⅱ類に指定している。

ちなみに幼虫の食草は、ガガイモとのことである。ガガイモなら、近隣では事欠かない植物である。

このナカキノメイガの生息分布は、国内は、本州以南……九州を経て沖縄本島含む南西諸島まで。海外のソースは見つけられなかった。

シロアヤヒメノメイガ 成虫 Diasemia reticularis (Linnaeus, 1761)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長9ミリぐらいだったであろうか。

地際にいたため、カメラをうまく近づけることが出来ず、写真が鮮明に写せなかったのが、種名はシロアヤヒメノメイガだと思う。

似た種にキアヤヒメノメイガがいるが、翅の後端の縁毛が短い簾の如く白く垂れ下がっているように見えるのは、シロアヤヒメノメイガの方の特徴だと思われる。

幼虫の食草は、オオバコ科のオオバコやキク科のコウゾリナが確認されているようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布は、まさにヨーロッパの蛾という感じで、ヨーロッパには全土に生息している模様。そして、気になるのは、ヨーロッパの寒冷地にも生息しているようで、寒さには順応している蛾なのが分かる。

ただ、オオバコもコウゾリナも、主にアジアで繁栄している植物と知った。ヨーロッパのこの蛾の幼虫は、何を食べているのであろう?

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追記……2年前の7月20日にシロアヤヒメノメイガというタイトルの投稿をしていることに気がついた。しかし、その投稿に写る蛾は、どう見ても、シロアヤヒメノメイガではないことも確認した。

今では、直ぐに、コガタシロモンのと分かるのだが、2年前からは飛躍的に知識が増えた気がする。近々、投稿を訂正しておこうと思う。