セリシマハバチ? Pachyprotasis serii

数日前に我家の外灯下に来ていたハバチの一種である。

もはやハッキリとは覚えてないのだが、体長8ミリぐらいだったと思う。

シマハバチの仲間は、似ている種が数種類いるらしいが、しっかりとした種の違いが確立されているジャンルとも思えない印象を持った。

ゆえに、シマハバチの一種というタイトルで投稿しようか迷ったが、かろうじてシマハバチ達の胸部背面の斑紋のパターンで、種の特定をしている方々のページも拝見させていただいたので、今回は、胸部背面のパターンが一番似ているセリシマハバチのタイトルで投稿をしてみた。

しかし、その斑紋と種名の組み合わせが本当に正しいのかという原点に帰る疑問も自分の中では芽生えたので、セリシマハバチに?をつける形でのタイトル付けになった。

一応、セリシマハバチというぐらいなので、幼虫は植物のセリに付くとも考えたい。

アオムシコマユバチ 蛹 Apanteles glomeratus LINNE

最近、何かしらの幼虫の側に、黄色い卵のようなものが沢山ある光景を目にした。

幼虫の大きさは1センチ。幼虫が卵なんか産むわけないし、何をやってるんだろうと気になった。

幼虫は、調べたところ、モンシロチョウの幼虫と分かった。(モンシロチョウの幼虫って、こんなに毛が生えてるんだと知った。)

同時に、黄色いものの正体も学んだ。モンシロチョウの幼虫の体内に寄生していたアオムシコマユバチの幼虫が這い出して来て蛹になったものだと。

蛹を取り囲む黄色い糸も、モンシロチョウの幼虫自体が出して、作った物だと知った。

アオムシコマユバチの幼虫に体内の養分も与え、幼虫が体外へと出てきて蛹になる際には、モンシロチョウの幼虫が、黄色い糸を出して、アオムシコマユバチの蛹の繭を守ってあげるとは………なんとも、不思議な行動だが、アオムシコマユバチの幼虫達は、モンシロチョウの幼虫の脳も支配してしまっているのだろうか。

自然界には、こうした関係は多いが、人間も、目に見えるものから目に見えない原虫や細菌やウイルスに至るまで、脳に侵入され、人間の行動や性格を変えてしまう事は有り得ると思うし、実際、あるのではないだろうか。

人間含む自然界には、まだ知られていないことや、気が付かれていない事がたくさんあるはずである。

セグロカブラハバチ 幼虫

最近、近隣で、この幼虫を見かけた。ハバチの幼虫っぽい気はするが……。

調べたところ、セグロカブラハバチの幼虫なのではないかと思う。

ハバチの幼虫は、断然春から初夏にかけて色んな種類を見かけるが、そろそろ冬も視野に入ってきた今時分にも、居るは居る。今自分の代表的なハバチの幼虫は、文句無しに、スイバやギシギシを喰い荒らすハグロハバチであろう。

さて、この今回のハバチの幼虫を見かけた近くに、その日、もう1匹、ハバチの幼虫と思われる個体が居たが、そちらの方は、まさに限りなく黒かった。目を凝らして見ると、辛うじて、身体の横の点の列が見える感じであった。

さて、この2種類の幼虫の写真を撮った後に、車に戻り、さっと、スマホで調べたところ、2種ともカブラハバチの仲間であるという事を知ったのだが、突然、「実際には、どんなカブラハバチになるのか育ててみよう。」との考えが頭によぎった。

直ぐに、その2匹がいた現場に戻ったが、既に2匹とも視界に入るようなところからは消えていた。同時に、何処に餌になるようなカブラ(この場合は、アブラナやカラシナ)があるのであろうと、辺りを見回した。あわよくば、アブラナの類があれば、葉裏を丁寧に見て、カブラハバチの仲間の幼虫を探してみようと思ったのだった。ただ、傍には、アブラナの仲間はなく、意外なことに、アブラナやカラシナがある場所までは、50メートルぐらいの距離があった。

その日、2匹とも移動中の瞬間に出くわしたが、一体、何処へ向かっていたのであろうか。

春には、近隣の小川の土手等では、数種類のカブラハバチの仲間を沢山、目撃出来るが、今まで、幼虫には出会えていなかった。

そういう意味では、春先の羽化に向けて土中で蛹越冬する前の幼虫に出会えたことは、私事ながら幸運に感じた。