ミカドトックリバチ Eumenes micado (Cameron, 1904)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたハチの一種である。

どうしてもピンボケの写真しか撮れなかったが、このハチの種名を特定するに必要な情報は写っていると思う。

大きさは、体長15ミリぐらい。この手の狩バチにしては、小さい方だと感じた。

種名は、直ぐにミカドトックリバチ(トックリバチ)と判明。

トックリ状の巣を作り、中にいる幼虫に、蛾の幼虫を運び入れる習性を持っているハチである。

ミカドトックリバチの生息分布は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布に関する情報は、簡単には見つけられなかった。

ベッコウクモバチ(キバネオオベッコウ、キバネオオクモバチ、ベッコウバチ)  Cyphononyx fulvognathus (Rohwer, 1911)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたハチである。

大きさは、体長20ミリぐらいはあったと思う。

調べたところ、クモバチ科のベッコウクモバチと判明。

ジョロウグモやナガコガネグモ等の大型のクモを狩るハチらしい。狩ったクモは、蝉が地表に出てくる際に作った穴を利用した巣に持ち帰り、幼虫達の餌にするとのことである。

このベッコウクモバチの生息分布は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、韓国と台湾と中国の東部から生息報告が上がっているようである。

ヤマトルリジガバチ Chalybion japonicum (Gribodo, 1883)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた。

既に死んで時間が経過した個体であったが、瑠璃色に輝いている体色と、腰の細さから、種名に辿り着きやすそうな気がしたので、写真に撮ってみた感じである。

大きさは、体長18ミリぐらいであったであろうか。

予想通り、調べたところ、直ぐに種目に辿り着けた。

種名は、ヤマトルリジガバチというらしい。

ごくたまに、自然下で生体が飛翔しているのに出くわすが、今後、なかなか生体を写真に撮る事ができるチャンスにも恵まれるとは思えないので、今回は、この死後結構な日数が経つと思われる個体の写真を使い、ヤマトルリジガバチの投稿をしてみようと思う。

このハチは、竹筒等に巣を作り、その中で育つ幼虫の餌にと、ヒメグモやアシナガグモを狩るハチである。そして、このヤマトルリジガバチは、巣の入り口を、石灰や鳥の糞で塞ぐために白く目立つとのことである。

そして、自らの幼虫は、今度は、ミドリセイボウやクロバネセイボウという綺麗な蜂に寄生されてしまうのである。ちなみに、セイボウというのは、漢字だと青蜂と書くらしい。

さて、このヤマトルリジガバチの生息分布は、国内は、本州以南、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、学名にjaponicum とは付いているが、韓国、台湾、中国南部、バングラデシュやインドの西部やモルディブ諸島からの報告があるようである。

また、各都道府県が独自に指定するレッドデータでは、青森県と群馬県が、絶滅危惧II類に、このヤマトルリジガバチをしている。