キコシホソハバチ(キコシボソハバチ)Tenthredo mortivaga (Marlatt, 1898.)

最近、近隣で見かけたハバチである。

派手目の色彩と、腹部の細さが、飛翔中から目立っていた。

静止して腹部を丸めると、腹部の細さが伝わり難いかもしれない。

大きさは、体長13ミリぐらいであったであろうか。

種名は、キコシホソハバチ。

幼虫は、ウシハコベやオランダミミナグサを食べると書いてある情報を読んだが、確かに、このハバチがいた場所は、ミドリハコベの日向の群落の中であった。

キコシホソハバチの生息分布は、国内は、本州、四国、九州。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

ニホンコシアカハバチ? 成虫 Siobla japonica Shinohara, Wei & Niu, 2013

最近、近隣で見かけて写真に撮っていたハバチの仲間である。

まさに、旬なのかいっぱい飛んでいる。そして、警戒心が薄いのか、スマホを近付けても、あまり逃げないので写真は撮り放題。

大きさは、体長で13ミリぐらいから17ミリぐらいの幅がある。

種名は、ニホンコシアカハバチかなと思うのだが、どうなのであろう?

他のコシアカハバチと違い、触角が黒一色の特徴に自力で気が付け、調べを進めていたら、YouTube内で川上教授のおもしろ理科チャンネルにコシアカハバチの見分け方という投稿があり、触角が黒いのはニホンコシアカハバチとの解説がされていた。

学名の登録が2013年と新種登録されたのは最近だが、うちの近所には今いっぱいいるみたいである。

和名から、また学名にあるjaponica から類推して、おそらく日本(本州?)にしか生息していないと思いたい。

セグロカブラハバチ 幼虫

最近、近隣で、この幼虫を見かけた。ハバチの幼虫っぽい気はするが……。

調べたところ、セグロカブラハバチの幼虫なのではないかと思う。

ハバチの幼虫は、断然春から初夏にかけて色んな種類を見かけるが、そろそろ冬も視野に入ってきた今時分にも、居るは居る。今自分の代表的なハバチの幼虫は、文句無しに、スイバやギシギシを喰い荒らすハグロハバチであろう。

さて、この今回のハバチの幼虫を見かけた近くに、その日、もう1匹、ハバチの幼虫と思われる個体が居たが、そちらの方は、まさに限りなく黒かった。目を凝らして見ると、辛うじて、身体の横の点の列が見える感じであった。

さて、この2種類の幼虫の写真を撮った後に、車に戻り、さっと、スマホで調べたところ、2種ともカブラハバチの仲間であるという事を知ったのだが、突然、「実際には、どんなカブラハバチになるのか育ててみよう。」との考えが頭によぎった。

直ぐに、その2匹がいた現場に戻ったが、既に2匹とも視界に入るようなところからは消えていた。同時に、何処に餌になるようなカブラ(この場合は、アブラナやカラシナ)があるのであろうと、辺りを見回した。あわよくば、アブラナの類があれば、葉裏を丁寧に見て、カブラハバチの仲間の幼虫を探してみようと思ったのだった。ただ、傍には、アブラナの仲間はなく、意外なことに、アブラナやカラシナがある場所までは、50メートルぐらいの距離があった。

その日、2匹とも移動中の瞬間に出くわしたが、一体、何処へ向かっていたのであろうか。

春には、近隣の小川の土手等では、数種類のカブラハバチの仲間を沢山、目撃出来るが、今まで、幼虫には出会えていなかった。

そういう意味では、春先の羽化に向けて土中で蛹越冬する前の幼虫に出会えたことは、私事ながら幸運に感じた。