タカサゴシロカミキリ Olenecamptus formosanus (Pic, 1914)

10日ほど前に我が家の外灯下に来ていたカミキリである。

大きさは、体長20ミリぐらいであったと認識している。

初めて出会うカミキリの気がしたが、調べたところ,タカサゴシロカミキリという南方系のカミキリであることが分かった。

同じシロカミキリ属には、本種よりも少し北方に適応したオオシロカミキリという種もいて、少し似ているのだが、上の写真の個体は、タカサゴシロカミキリだと思う。

生息分布の方は、国内は、本州の近畿以西と紹介されているサイトもあったが、温暖化が進む現在、茨城県の南部には生息しているようである。海外の生息分布は、タカサゴと名前に付くぐらいなので、台湾にはもちろん生息しており,韓国からの生息報告もあるようである。これらの台湾や韓国といった位置関係から類推しても,国内の南西諸島や対馬や隠岐からの報告があるのは頷ける。

幼虫は、胡桃の倒木等を好むようであるが、確かに我家には、胡桃は生えている。胡桃のイメージと結びつかない温かい南西諸島では、胡桃がシマサルスベリに置き換わるようである。

アカクビボソハムシ Lema diversa (Baly 1873)

少し時間が経ってしまったが、2月の頭に近隣で見かけたハムシである。この日は、2月にしては暖かく、多くの小昆虫の活動が見られた。

大きさは、体長6ミリぐらい。

種名は、アカクビボソハムシ。色彩は、変異が多く,色々なパターンがあるみたいである。

食草は、成虫も幼虫も、ツユクサとのことである。

基本的に、春から夏までが活動時期とのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州を経て、南西諸島まで生息している模様。海外の生息分布は、極東アジアには生息しているようである。

クモガタケシカミキリ Exocentrus fasciolatus (Bates, 1873)

先程、我家の外灯下に来ていた極小のカミキリである。

最初、地面を足速に動く極小の甲虫が目に止まったが、真っ先に認識した特徴が、長い触角だった。一瞬、ヒゲナガハムシの仲間かカミキリムシの仲間か迷ったが、カメラのレンズ越しに見える姿は、カミキリムシのように見える。

大きさは、体長で3.5ミリぐらいしかない。

種名は、あっさりとクモガタケシカミキリと判明。

各種広葉樹の枯れ枝内で育ち上がって来るとの事である。

本種が所属するのは、フトカミキリ亜科のアラゲケシカミキリ族であるが、確かに上の画像の個体をよく見ると,触角や上翔の側面にしっかりとした短い毛が生えているのが見て取れる。

生息分布の方は、国内は北海道から種子島辺りまで。海外の生息分布の方は、韓国からの生息報告があるようである。