ルリナガスネトビハムシ? Psyllioides brettinghami Baly, 1862

最近、近隣で見かけた極小のハムシである。

大きさは、体長で3ミリぐらいである。

特徴としては、後脚腿節の太さである。この特徴から直ぐに辿り着いたのが、ナトビハムシであるが、ナトビハムシは、後脚の腿節以外は、褐色の脚のようである。上の写真の個体は、全ての脚の色が黒っぽい。

こうなると、ルリナガスネトビハムシという種が浮上してきたが、ナトビハムシの食草がアブラナ科の植物なら、ルリナガスネトビハムシの食草は、ナス科の植物なのである。

上の写真の個体が食べている葉っぱが、何であるかは、写真からは、思い出せない。いつでも行ける場所なので、もう一度行って確認してみようと思っている。

ちなみに、この場所は、カナムグラが優先種として繁茂している場所だが、カナムグラには、アサトビハムシという同属の種が付くらしいが、どうも色合いが違う。

まぁ、もう一度、上の写真の個体が食べていた植物を確認してみれば、更に種名を絞りやすくなるが、取り敢えず、今の時点では、外見的に1番近いルリナガスネトビハムシに?マークを付ける形で投稿させて頂いた。

ルリナガスネトビハムシの生息分布の方は、国内は、本州以南、九州を経て沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、小笠原諸島からの繋がりか、ニュージーランドからの報告が濃く上がっているようである。ただ、同属内には、とても外見的に似た種が多いので、国内でも海外でも混同が起きている可能性は無きにしも非らずと思われる。

アカアシオオアオカミキリ Chloridolum (Parachloridolum) japonicum (Harold, 1879)

先ほど、久しぶりに、樹液に集まる虫達の写真を撮るために、車で5分ぐらいのところにある近所の公園に車を走らせた。

運の良いことに、出会いたかったカミキリと遭遇することが出来た。

大きさは、体長25ミリぐらい。

種名は、アカアシオオアオカミキリ。

ちょうど4年前の今時分にも今回と同じ場所で、見かけて捕まえた事がある。そして、家に持ち帰って落ち着いて写真に撮ろうとしたのだが、その時の持ち帰るためのプラケースに、同じく捕まえたウスバカミキリも入れた。しかし、これが失敗で、家に着く頃には、ウスバカミキリが、アカアシオオアオカミキリの脚をほぼ全部噛み切ってしまっていたのだった。アカアシオオアオカミキリには可哀想なことをしたが、写真にも撮れるような姿ではなくなってしまったのを覚えている。

さて、このアカアシオオアオカミキリは、幼虫は、クヌギの生木の中で育ち、成虫になっても、樹液を吸いにクヌギにやって来るようである、

生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州。海外は、韓国、中国の一部地域から生息報告が上がっているようである。

ちなみに、このカミキリは、都道府県が独自に定めるレッドリストでは、絶滅危惧I類に指定しているのが、千葉県、東京都、神奈川県。準絶滅危惧種に指定しているのが、埼玉県、長野県、兵庫県、香川県、宮崎県、鹿児島県。他に、山梨県と大分県も動向を注視している種に捉えている。

フタスジヒメハムシ Medythia nigrobilineata(Motschulsky 1860)

昨晩、我家の外灯下に来ていた極小の甲虫である。

大きさは、昨晩の事ながら記憶が定かでは無いのだが、一般的には、体長4ミリ前後の甲虫らしい。

触角が長めの気がするが、大きさと雰囲気は、ハムシの仲間の気がした。調べたところ、ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科のフタスジヒメハムシと判明。

このフタスジヒメハムシは、マメ科の植物を好むようであるが、農業関係者達からは、ダイズの害虫として注視されているハムシのようである。ちなみに、我家の庭のマメ科の植物といえば、クズかヤブマメであろうが、ヤブマメなんかは知らないうちに庭に結構生えて来てしまう。しかし、このハムシを見かけたのは、今回が初めてである。

さて、このフタスジヒメハムシの生息分布は、国内は、正確には分からなかったが、海外は、朝鮮半島、中国北東部、ロシアのシベリアに生息しているようである。この海外の生息分布を眺めると、少し寒い地域寄りのハムシなのかなと思いたくもなる。