マダラスズ Dianemobius nigrofasciatus (Matsumura, 1904)

昨晩、我家の外灯下に来ていたコオロギの一種である。

大きさは、後脚の部分があるから大きく見えたけど、厳密には体長7ミリぐらいだったのではないだろうか。

大きさ的に、最初は何かしらのコオロギの幼体なのではとスルーしそうになったが、鳴く虫達の声が目立ち始めた秋突入の季節を考慮すると、十分成体の可能性があると思い、また同時に後脚のまだら紋様が種を特定する際のアドバンテージになる気がしたので、調べてみることにした。

結果は、ヒバリモドキ科ヤチスズ亜科のマダラスズなのではと思った。

直ぐに気になったのは、鳴き声であり、ネット上に出回っている音声データを確認してみたら、ちょっとピンと来る鳴き声ではなかった。

また、少し前に、我家の外灯下でヒバリモドキ科としては、ウスグモスズシバスズの投稿をしているが、それらの種と比べると、触角が短いなと感じた。

このマダラスズの生息範囲は、国内は、北海道から九州近海を経て、南西諸島まで。ただ、最西部の八重山諸島には、ネッタイマダラスズという別種が生息しているとの事である。海外の方は、韓国には生息しているようである。

シバスズ? 長翅型 Polionemobius mikado (Shiraki, 1913)

昨晩、我家の外灯下に来ていたバッタの仲間である。

初めて見かけるわけではなく、これまでも見かけてはいた。そして、今回は、本腰を入れて種名を調べてみた。

大きさは、多分、長い翅先まで入れると、12ミリぐらいだったであろうか。

昔から、この昆虫は時々敷地内で見かけていたが、長い尻尾のようなものが翅なのか産卵管なのかも、よく見たことはなかった。

ただ、今回よく見ると、産卵管ではなく翅なのが確認出来る。こうして、翅が長くこんな形状の昆虫をバッタ目から探すと、ヒバリモドキ科という科に似たようなバッタの仲間達がいる事を知った。

そして、上の写真に一番近いのは、シバスズではないかとの結論に至った。

暖地では、越冬した卵が初夏にかえり1回目の誕生……その個体群の子供たちが秋に誕生の年2化。寒地では、年1化。

ちなみに、シバスズと検索すると、翅が凄く短い個体達の画像が多く紹介されているが、これは、シバスズ以外にもヒバリモドキ科のバッタ達は、長翅型と短翅型が存在するが為である。

このシバスズの生息分布は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の方は、ちょっと情報を見つけることが出来なかった。

コノシタウマ 加波山 標高 600メートル近辺

週末、家族4人で近隣の山に登山に出掛けた。

登山なんかするのはいつぶりだろう?ちょっと思い出せないぐらい昔のことなのかもしれない。

標高50メートル辺りから歩き始めて、頂上の709メートルまでの間に、どんな植生の変化や昆虫層が広がっているのか、ワクワクする気持ちでいっぱいで出かけた。

当日は、最高の天気。しかし、歩けど歩けど、思いの外、昆虫達には出会えない。

道中に出会った数少ない昆虫の一つが以下の昆虫である。

大きさは、体長2センチちょっとといった感じであった。種名は、調べたところ、コノシタウマと判明。

登山道を、まさに近所で見かけるツチガエルのような角度と一歩の距離で逃げる生物を発見して追いかけたが、写真を撮る際に、カエルではなく、カマドウマの仲間かと分かった次第である。

山地性のカマドウマのようである。