フタモンヒロズコガ Monopis congestella (Walker, 1864)

1週間ぐらい前に、我家の外灯下に来ていた蛾である。

大きさは、体長6ミリぐらいだったと思うのだが……。

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以下は、2024年8月14日に書き換えたものである。

最近,セジロチビキバガの投稿をした際に,過去の投稿を確認したところ,本種をセジロチビキバガとして投稿していた事に気が付いたので、タイトルを変更して、内容も消去した次第である。

本種,フタモンヒロズコガに関しては、昨年の2023年にフタモンヒロズコガの投稿をしているので、そちらを参照して頂きたい。

マダラマルハヒロズコガ 蓑(幼虫 or 蛹) Gaphara conspersa (Matsumura, 1931)

最近、地上に掘り起こされ数年放置されている大きな樹の根っこを、ひっくり返してみたことがあった。(日頃からよくやってる事だが……)

この日は、その下から勢いよく飛び出して来た物体が居て、その森でよく見かけるカナヘビかとも思ったが、下草に見え隠れする姿がどうもズングリしている。目を凝らして見ると、野ネズミの一種だと分かった。

その日は、手のひらに収まるようなコンパクトな網を持っていたので、その野ネズミが次の移動から小休止に入った瞬間に掬える自信があったのだが、その野ネズミは、次の移動先で忽然と気配を消した。

なんちゃない。姿を消した場所を見に行くと、地中に繋がる穴があった。

話が脱線したが、マダラマルハヒロズコガに戻すと、そのネズミの追いかけっこの前にひっくり返した大きな樹の根っこを観察し始めた際に、目新しい生き物は見つけられなかったのだが、以下の得体の知れない薄っぺらい物体が目に入った。

過去に何かしらの昆虫の幼虫が穿孔した穴というかスポットの中に、2個入っていた。それを、その場の小枝でほじくり出して写した写真が上のものである。

写真を撮った理由は、この物体が、何かしらの昆虫の痕跡である事を知っていたからであった。現場では、分からなかった。

後で調べたところ、マダラマルハヒロズコガという2センチ前後の蛾の蓑である事を知った。

この中で、幼虫時代と蛹時代を過ごすようである。手に取った感じでは、中からの生物反応は感じられなかった。また、平べったい物体であり、中に何かが入っている凸凹感も感じられなかった。

今度、同じものを見つけた際には、少しだけ中を覗かせてもらおうと思う。

マエモンクロヒロズコガ 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長7ミリぐらいだったと思う。調べ始めると、紋様の個体差なく、殆ど迷う事なくヒロズコガ科のマエモンクロヒロズコガという種に行き着いた。

ここで、幼虫の食草の情報を見ていて、動物の皮/鳥の巣の組み合わせが多くヒットして来た。ただ、どういう事?というのが、率直な感想であった。

しかし、偶然、ヒロズコガの仲間達が、フクロウの巣に共生するという論文を目にする事になり繋がった。要は、フクロウの巣に溜まるであろうフクロウが食事後に吐く動物質のカス(ペリット)を、このヒロズコガの仲間たちは、餌にしており、フクロウからすると巣の中が綺麗になり、フクロウとマエモンクロヒロズコガは共生関係にあるという事である。

では、近所にフクロウは居るのかという事だが、フクロウの仲間は居る。というのは、秋から春にかけて、このフクロウと思しき鳴き声が、少し遠く離れた森から、夜の静寂の中に心地よいアクセントになりながら聞こえてくるのである。毎年の楽しみである。

しかし、大概の人は、フクロウの鳴き声とは気が付かないだろう。認知症になった犬がか細く吠えているとぐらいに思うのではないだろうか。