ツマキホソハマキモドキ 成虫 Lepidotarphius perornatellus (Walker, 1864)

数日前に我家の外灯下で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長で8ミリぐらいの蛾であった。

派手な出立ちで、直ぐに種名に辿り着くと思ったが、難航する事になった。というのも、よく見ると、この蛾が何科に属する蛾なのか分からなくなってしまうのである。ツトガ科ツトガ亜科の蛾にしては派手過ぎる。キバガ科の蛾としては牙が無い。触角も細いし、他のマイナーな科の蛾にしては大き過ぎる。

そうこうしているうちに、とうとう、ホソハマキモドキガ科という科に、この蛾を見つけたのである。

種名は、ツマキホソハマキモドキ。

幼虫の食草は、ショウブ科の菖蒲等との事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……対馬含む九州まで。海外の方は、韓国、中国の東岸の一部、あとは、北米の一部とヨーロッパの一部から生息報告が上がっているのが分かった。

この蛾は昼行性という事も有り、夜に蛾の観察をしている方達のサイトには、漏れやすい種なのかなとの傾向も感じた。今回、夜の我家の外灯下に、この蛾が現れてくれたのは、ラッキーだったかもしれない。

ホソハマキモドキガ科……あんまり馴染みのない科であったかもしれない。