ヒタチマイマイ 大漁 Euhadra brandtii (Kobelt, 1875) 2

先週末は凄く暑かったのだが、近所の散策中に、ヒタチマイマイが沢山いる辺りにも行ってみた。

ヒタチマイマイは、樹上性のカタツムリで、大概は、木の葉にくっ付いてじっとしていることが多いが、こんな暑い日には、どうしてるんだろうと興味が湧き、いつものクワの古木群を見て回ると、相変わらず葉っぱの上でじっとしていた。

観察用にと、何匹か持ち帰って来た。

ところで、このヒタチマイマイが樹上生活を選ぶようになり、枝の先の先の葉っぱの方に集まるようになった理由って何であろうと考えた時に、捕食甲虫達から逃げているというのは正解なんだろうか?と思うようになっている。

近隣で、このぐらいの中大型のカタツムリを狙ってる奴らで知っているのは、マイマイカブリにコクロナガオサムシにオオスナハラゴミムシ辺りであろうか。もちろん、もっと小さなゴミムシ達の仲間にも狙われるかもしれない。

ただ、彼らは、翅が退化して飛べない種も多い。実際に、そうした大型の地上徘徊性甲虫達が、樹木の細い枝先まで執念で登っていったり、高いところのカタツムリのところまで一気に飛んで移動している場面は見たことがない。

真偽は分からないけど、どのカタツムリにも言えることだが、ゆったりとした気持ちで楽しみながら辺りを見回して歩いていると、意外と見えてくるのがカタツムリで、急いで、慌てて移動(車なんてもっての外)していると見えないのがカタツムリかもしれない。

カタツムリがいなくなったと言われて久しいが、原因の一つには、身近な自然をのんびりした気持ちで見れなくなった人達が増えた事もあるのかもしれない。