テンモンシマコヤガ 成虫  Sophta ruficeps (Walker, 1864)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長9ミリぐらいだったのではないだろうか。

種名は、テンモンシマコヤガ。

幼虫の食草は突き止められていないだとか、モクレン科のシデコブシだったりと情報が錯綜している。ヨーロッパでは、針葉樹に付く地位類だとも言われているらしい。

生息分布の方は、国内は、本州以南………対馬含む九州まで。海外の生息分布は、パッと調べた限り、韓国と台湾からの報告を見つけた。

コウンモンクチバ 成虫 Blasticorhinus ussuriensis (Bremer, 1861) 2nd

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長23ミリぐらいだったと思う。

直ぐに、コウンモンクチバであろうと予想が付いたが、この個体は、灰色味が強いというか、そんなふうに見える。巷では、もっと薄黄色がメインになる個体も多い気がする。

一応、3年前の7月11日にもコウンモンクチバと思われる個体の投稿をしているので、そちらも確認して頂きたい。

コウンモンクチバの幼虫の食草は、マメ科の植物ということで、取り敢えず、近隣だと、ヤブマメだったり、フジだったりするのかと思う。ちなみに、タデ科のスイバも食べるとの情報もある。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州を経て、屋久島辺りまで。海外は、朝鮮半島、台湾。おそらく、ロシア沿海州南部にも生息しているものと思われる。

最後に、近隣では、ウンモンクチバという名前が似ており、もっと茶色味の強い少し大きめの種も生息している。他にも、ニセウンモンクチバやオオウンモンクチバという種もいるらしいが、この辺の識別に関しては、単に外見上の違いにばかりに目を向けるだけでなく、国内での棲み分けや海外での生息分布を眺める事により、種の違いを見分けるヒントを掴む事も必要かと思われる。

ニジオビベニアツバ 成虫  Homodes vivida Guenée, 1852

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾の一つである。

大きさは、開張30ミリ弱といったところ。

朱色と橙色を混ぜたようなとても濃い色合いの蛾であった。上の写真の色合いは、現場で肉眼で見ていたものと一致している。

種名は、ニジオビベニアツバ。ヤガ科のエグリバ亜科に属する蛾である。翅を広げて止まる姿と雰囲気が、ヤガ科のベニコヤガ亜科にいそうだなとは感じていたが、エグリバ亜科にも、このようなタイプが属しているのかと学ぶことになった。

幼虫の食草は、クワ科の植物(イヌビワとの情報を多く見たが、この蛾を見た辺りにイヌビワが自生しているとは思えない)らしい。

生息分布の方は、国内は、本州の関東以西………対馬含む九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾、東南アジアのマレーシアやミャンマー、それとインド南東部やスリランカから報告が上がっているのを確認した。

この分布を眺めると、目下、地球温暖化の流れの中で、北上中の種という事であろうか?