タケアツバ 成虫 Rivula leucanioides (Walker, [1863])

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

本日は、秋のこの時期には珍しく、外灯下に蛾の賑わいがあった。

そんな中、初めて見る蛾を発見。おそらく出会いたかった蛾であろう。

前翅長12ミリといったところ。

種名は、タケアツバだと思う。肉眼での感想は、もうちょっと白っぽく映っているという事であろうか。

幼虫の食草は、タケ類のようである。家の周りには、モウソウチクやマダケが繁茂しているのだが、この蛾に気がつけたのは、今回が初めてである。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、台湾とタイから報告が上がっているようである。

クロスジヒメアツバ 成虫 Schrankia costaestrigalis (Stephens, 1834)

二日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8ミリぐらいだったであろうか。

種名は、ヤガ科ミジンアツバ亜科に属するクロスジヒメアツバ。

昨年の同じ時期にも色合いの薄いクロスジヒメアツバの投稿をしている事を確認したが、この色合いの違いが雌雄の違いの可能性がないか等、今後、出会いを重ねていく中で、色々検証していければなと考える。(そうこうしているうちに、黒っぽくて、紋様が不明瞭なのが雌で、色が薄いタイプが、オスであるとの記事を読んでしまった。また、珍しく、メスよりオスの方が大きいようである。)

春先から12月ぐらいまで見れる蛾のようであるが、今のところ、自分が、この蛾の存在に気が付けるのは、ちょうど今頃の秋の気がする。

幼虫の食草は、ソラマメの根との情報があるが、世界に広く生息している蛾なので、ヨーロッパの方では、シソ科のハッカ等の植物が確認されているようである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布の方は、ヨーロッパ全土と、ニュージーランドにとても濃く生息している模様である。しかし、ニュージーランドの対岸であるオーストラリアの東岸には、それほど生息確認がなく、なぜ、ニュージーランドで増えたのかの理由が知りたいものである。

ウスチャヤガ 成虫 Xestia dilatata (Butler, 1879) 2nd

この蛾は、秋になると現れる蛾である。同一種と思われるものを、一昨年のの11月の初頭にも投稿している。

今年も出会うことができたし、今シーズン、あと数個体とは出会う事になると思われる。

大きさは、前翅長20ミリぐらい。

同じヤガ科モンヤガ亜科に属し、似たような雰囲気で秋に出現する紛らわしい蛾達は数匹いるが、彼らの環状紋(上の写真の個体だと潰れた白い丸)の形状や色合い的雰囲気は、種の特定の決め手になるような気がして来ている。

この部分が真丸の円に近いものや、色が濃いもの等色々あるが、他の部分の個体変異は多岐に渡っていても、この環状紋の特徴は種を通して、共通性が強く出ているような気がしている。

そして、白っぽく少し横に潰れた環状紋を持つのが、ウスチャヤガの気がする。また、上の写真から、ウスチャヤガのオスは、少し櫛髭状の触角である事が見てとれる。

さて、幼虫の食草は、タデ科のギシギシやスイバということが言われているが、この蛾がいた辺りには、それらの植物は幾らでもある。

この蛾の生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州、対馬での確認はされているようである。海外の生息分布は、朝鮮半島では、確実に生息確認されている模様。