アヤホソコヤガ 成虫 Araeopteron amoenum (Inoue, 1958)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、バッチリ記憶している。前翅長5ミリ。

このような横幅がある止まり方をする蛾としては、とにかく小さい。

種名は、アヤホソコヤガだと思う。

ここで、過去にアヤホソコヤガの投稿をしていた記憶が微かにあったので、確認してみると、確かに、昨年の5月6日にしていた。しかし、その投稿の個体と、今回の上の写真の個体とが、どうも同一種には見えないように感じた。そして、もう一度調べ直すと、過去のアヤホソコヤガの投稿の蛾は、シロホソコヤガという種であろうとの結論に至った。多分間違っていないと思う。近々、過去のアヤホソコヤガの投稿を修正しておこうと思う。

幼虫の食草は、突き止められていないようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海を経て、沖縄本島辺りまでとのことである。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

ヒメクルマコヤガ 成虫 Oruza divisa (Walker, 1862)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた蛾の一つである。

大きさは、開張で20ミリぐらいであったであろうか。

一目で、初めて見る蛾だと分かったが、調べたところ、ヤガ科ベニコヤガ亜科のヒメクルマコヤガと判明。ヒメクルマコヤガのクルマに当たる部分が、何を意味しているのかは、ちょっと分からなかった。

幼虫の食草が興味深くて、稲に稲麹病を発生させる麦角菌(バッカクキン)科のカビの一種を食べるとのことである。ここで、麦角菌って何だろうと思い、調べたところ、イネ科やカヤツリグサ科の花穂に寄生するカビの一種で、有毒なものらしい事が分かった。古くから、食べると幻覚を見たり、妊婦は流産をしてしまったりする事が知られているようである。そういう意味では、麦角菌に冒される稲を少なくしてくれる可能性があるので、田んぼの周りにはいっぱいいてもらいたい蛾なのかもしれない。

この蛾の生息分布の方は、北海道から九州屋久島辺りまで。海外の方は、自分がちょっと調べたところ、台湾や中国にもいるようである。ただ、麦角菌自体が、熱帯や亜熱帯の環境を好む菌らしいので、もっと暑い地帯にも生息しているものとも思われる。

ユミガタマダラウワバ 成虫 Abrostola abrostolina (Butler, 1879)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長11ミリ弱。

ヤガ科の蛾にしては小さいけど、ヤガ科の蛾だよなと思いながら調べ始めた。ヒメヨトウの仲間を当たり、見つけれず、片っ端から、ヨトウガやキリガの仲間を当たるが、該当種っぽい蛾に出会えず、途方に暮れていたところ、この蛾の頭部の毛が随分と逆立っているのに着目した。

ははぁ〜……キンウワバ亜科かと思い調べると、程なくユミガタマダラウワバという該当種に出会えた。キンウワバ亜科の蛾なら、この小ささが頷ける。

さて、このユミガタマダラウワバの幼虫の食草は、クワ科のクワクサという一年草との事である。そして、クワクサってどんなだっけと調べたところ、なんとなく見た事があるような、ないような。

生息分布は、国内は、本州から九州近海まで。海外の生息分布は、韓国や台湾からも生息報告が上がっているようである。