ニッコウアオケンモン 成虫 福島県 標高1200メートル

この蛾は、近隣近所で見た蛾ではないが、敢えて、近隣近所(標高5〜25メートル)の身近な蛾達の比較の意味合いも込めて投稿してみようと思う。

最初に、この蛾が目に入った時に、その大きさ(前翅長2センチ弱)と色合いからイラガの仲間(例えば、クロシタアオイラガヒロヘリアオイラガ)に似ているなと感じた。

こんな高山にも、イラガの仲間がいるのかなと思いながら調べたところ、ヤガ科ケンモンヤガ亜科のニッコウアオケンモンという種と分かった。

幼虫の食草は、シソ科のニガクサやクロバナヒキオコシらしい。どちらの植物も、現在の私は知らない。

さて、このニッコウアオケンモンも、山地性の蛾というだけであって、氷河時代の陸続きの土地が多かった時代には、一世を風靡していた予感がする。それを証明するかの如くに、ロシアの極東、台湾、もしかしたらヒマラヤ・チベットにも生息している蛾である。

あんまり出会えない人気種みたいである。

類似種にスギタニアオケンモンという種がいるが、こちらは普通種であり、2種がどういう進化の過程を経て枝分かれしたのか、興味が湧く。

フタオビキヨトウ 成虫 2

先ほど、我家から徒歩でも行けるところにある外灯下で見かけて、写真に撮っていた。

大きさは、前翅長2センチぐらいだった。調べたところ、フタオビキヨトウだと思う。

類似種に、ミヤマフタオビキヨトウとナガフタオビキヨトウがいるが、上の写真の個体は、フタオビキヨトウだと思う。理由の一つは、腎状紋の形が、白く横に細長いところである。

幼虫の食草は、イネ科のヌマガヤ、ヨシ、オギにカヤツリグサ科のビロードスゲ等との事である。

ハナオイアツバ 成虫

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいだった。後ろに反り返った鼻先が異常に長いのが見て取れるが、確か……ハナオイアツバという種が居たよなと思い、調べたところ、ハナオイアツバで正解だった。

ただ、これだけ鼻先が長いのは、雄の特徴であり、雌はもっと短く普通の感じである。

幼虫の食草は知られていないとの事である。

ちなみに、雄の下唇髭がハナオイアツバ程ではないが、ハナマガリアツバやヒメハナマガリアツバという種もいる。