ギンヤンマ Anax parthenope (julius Brauer, 1865)

最近、近隣で歩道上に、このトンボの亡骸を見つけ、写真に撮っていた。

大きさは、体長7センチぐらい。

凄く大きいというわけではないが、全体的に緑色の胸部が印象に残るトンボであった。

さて、何トンボなのであろうか?

以下に、トンボの顔が分かる写真を載せる。

トンボは、顔が種ごとに少しづつ違うようで、この顔の特徴から、ギンヤンマを確信した。

上の写真の個体は、雌であり、雄の方は、胸部と尾部の境がハッキリと水色になるようである。

ヤンマの仲間としては、普通種とのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、ロシア沿海州から朝鮮半島。台湾。中国の東岸全般。中国やロシアは、内陸部からの生息報告もあるようである。

カトリヤンマ? ヤゴ Gynacantha japonica (Bartenef, 1909)

最近、家の近所の谷津田を散策した時に、捕まえて、自宅に持ち帰って来た個体である。

マルタヤンマ、ヤブヤンマのヤゴと迷ったが、カトリヤンマのヤゴと思いたい。

さて、このカトリヤンマ……丘陵地の森林脇の水田や湿地で見かけるヤンマとのことである。まさに、捕獲場所は、ぴったりの場所である。

また、卵で越冬して、早いと孵化後1ヶ月ぐらいで成虫になる事もあるようである。幼虫期間が最も短いヤンマとも言える。

平均して7月下旬から羽化が始まるとのことなので、その時期には、また、その場所を訪れて、成虫のトンボの姿を確認してみようと思う。ただ、黄昏活動が顕著なヤンマらしく、日中は、竹藪とかでじっとしているとのことである。

ところで、このカトリヤンマ……各都道府県が独自に定めるレッドデータでは、絶滅を宣言しているのが、青森県と秋田県、絶滅危惧Ⅰ類に指定しているのが、岩手県、富山県、石川県、千葉県、東京都……要は、関東甲信越エリア以北で、準絶滅危惧種以上の指定をしていない都道府県は、茨城県に埼玉県に群馬県に山梨県しかないのである。北海道には、もともと生息していない可能性あり。

そんなレアなトンボなので、羽化したトンボが夕暮れに飛び交い始める頃に、是非また観察に行ってみようと思っている。