ミスジトガリヨコバイ Japananus hyalinus (Osborn, 1900)

先ほど、我家の外灯下に来ていたヨコバイの一種である。

大きさは、翅端までの全長で、5ミリぐらいだったと思う。(先ほどの事なのだが、しっかりサイズを記憶していなかった事を認める。)

そして、初めてみるヨコバイの気もした。調べたところ、ミスジトガリヨコバイという種で、モミジやカエデに集まるヨコバイとの事である。

ヨコバイの仲間達と言えば、イネ科に付くイメージを持っていたが、モミジやカエデに付くヨコバイも居るのかと新しい発見があった。そして、確かに、我家の庭には、モミジやカエデは沢山あるとも思った。

このミスジトガリヨコバイの生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。

海外の方は、少し興味深い分布で、ヨーロッパや北米やオーストラリアやニュージーランド……韓国なんかから生息報告が上がっている。このヨコバイの起源が何処であるか分からないが、日本と韓国以外は、おそらく盆栽人気で、日本とかからの園芸品種の移入で広まったんじゃないかな〜と、推理したくなる。韓国を除く以上のような国では、日本人が想像する以上に、Japanese Acerの人気は高いのを知っている。

クロミャクイチモンジヨコバイ? Exitianus indicus (Distant, 1908)

昨晩、我家の外灯下で写真に撮っていたヨコバイの一種である。

大きさは、体長4ミリぐらいであったであろうか。

種名は、クロミャクイチモンジヨコバイかなと思うのだが、どうなのであろう?

以下は、上の写真の個体がクロミャクイチモンジヨコバイとしての情報だが、生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。また伊豆諸島の先の小笠原諸島にも生息しているようである。また、南北の大東島といった少し孤島的な島嶼にも生息しているようである。海外の方は、この傾向を引き継いでいるのか、北マリアナ諸島のグアム島で確認されており、他には、アフガニスタンやタジキスタン辺りでも、濃く確認されているようである。

海浜性の傾向があるとの紹介も読んだので、アフガニスタンやタジキスタンといった地域は、どう説明すれば良いのであろうと好奇心が湧く。

ヨコバイの多くがそうであるように、イネ科植物に付くヨコバイである。

ツマグロヨコバイ Nephotettix cincticeps (Uhler, 1896)

昨晩、我家の外灯下で写真に撮ったヨコバイの一種である。

大きさは、体長6ミリぐらいだったのであろうか。

種名は、ツマグロヨコバイ。

ちなみに、ツマグロオオヨコバイという種もいて、自然下では、そちらのツマグロオオヨコバイの方が断然見かける確率が高いと思われる。

さて、上の写真の個体のように、尾端(爪)が黒っぽいのは、基本的にオスの特徴であり、メスは皆、全身緑色のようである。

そして、ツマグロヨコバイを調べるにあたって、このヨコバイが稲の害虫として、重点マークされている種と知った。直接吸汁されることによる不稔などの被害の他、萎縮病等のウイルスを媒介したりすることも警戒されているということを知った。

対策としては、農薬という手段もあるが、このツマグロヨコバイの産卵場所や越冬場所になる畦のイネ科雑草を駆除することがあると書いてあった。私の出歩く近隣の田んぼを見渡す限り、そんな事をこまめにしている農家をあまり見たことがない。逆に、イネを吸汁しそうな昆虫達を集め、水田まで入り込まないように留めさせるために、畦にイネ科雑草を茂らせている戦略かと思いたくなるほど、畦の雑草群には、イネの害虫が集まっている現場によく出くわす。

さて、このツマグロヨコバイの生息分布は、国内は、北海道から沖縄含む南西諸島まで。海外では、韓国からの報告が多い。また、中国の沿岸部や、タイの北中部からも報告があるが、そもそもヨコバイってどこが起源の昆虫なのか気になり始めた。