フナガタクチキムシ? Isomira (Paraisomira) oculata(Marseul, 1876).

先週末に我家の外灯下に来ていた小さな甲虫の一つである。

大きさは、もはや覚えていないというのが本当のところだが、6ミリぐらいだったかなぁと朧げな記憶を引っ張り出している。

この日、2匹のこの小さな甲虫を見たが、触角の長さからハムシの仲間を疑った。ただ、上を向いた大きな複眼は、ゴミムシダマシの仲間しかあり得ないよなと調べ始めた。

結局は、フナガタクチキムシという種なのではと結論に至った。写真には写らなかったが、頭部の先に口が出っぱっている特徴も肉眼では確認していたし、大きな複眼の付き方も、フナガタクチキムシと一致するなとは感じた。

栗の花に集まるとの情報もあったが、確かにまだ栗の花は栗の木にぶら下がっているのではと思う。

今回は、複眼の大きさと少し飛び出た口周りで、フナガタクチキムシという種に行き着けたが、我家の外灯下には、1ヶ月ぐらい前から、種を同定出来ない同サイズのクチキムシ(ホンドトビイロクチキムシなのかクリイロクチキムシなのか、それらのミックスなのかが分からない)が多数飛来している。

その迷宮をグルグルと巡っている我家のレギュラーの同サイズのクチキムシより先に、より珍しいと思われる今回のフナガタクチキムシの投稿が出来たことは、ちょっと嬉しい出来事になったかもしれない。

さて、このフナガタクチキムシの生息分布なのだが、しっかりとした情報には出くわせなかった気がする。あんまり出くわせないクチキムシということなのであろうか。

ヘリクロコマルハキバガ or ツマグロヒメマルハキバガ Cryptolechia sp. (in Matsui, 1998) or Petalostomella sp. (in Oku, 2003) Meleonoma japonica Kitajima & Sakamaki, 2019

昨晩、我家の外灯下に来ていたキバガの仲間である。

大きさは、前翅長5ミリぐらいだったのであろうか。(正直、思いせない。)

調べたところ、ヘリクロマルハキバガとして紹介されている蛾に似ていると思った。

が、しかし、ヘリクロコマルハキバガという種は、ツマグロヒメマルハキバガという種から独立した種らしく、この2種の画像を見比べても、私には違いが分からない。おまけに、言葉でうまく2種の違いを説明してくれているサイトにも、なかなか出会えないのである。

ということで、タイトルには、二つの種名と、対応しそうな学名を記載してみた。

これ以上、ネット上からは、これといった情報を見つけられなかった。

オオチャイロナガカメムシ Neolethaeus assamensis (Distant, 1901) 2

ここ10日ぐらい、我家の外灯下に来ているカメムシのひとつである。

大きさは、どの個体も、体長9ミリぐらいであろうか。

過去にも、一度投稿済みであるが、今回は、まともな写真が撮れたと思うので、再投稿しようと思った。

上の、写真は、薄い紋(小点)が各所に写っていたり、茶色っぽい色合いも感じ取れるが、現場での肉眼では、紋様の見えない黒いカメムシにしか見えないと思う。そして、これは、写真にとっても同じで、真っ黒いカメムシに写ることが殆どである。光の当て方によって、紋や色合いが浮き出る瞬間があって、そんな瞬間を捉えれたのが、上の写真である。きっと、昼間に出会っていれば、見え方も違うんだと思われる。

さて、このカメムシの生息分布は、国内は、本州以南……九州辺りまで。海外は、韓国(済州島含む)、台湾、中国東部、遠くは、インド北部辺りから生息報告が上がっているようである。

我家の外灯下では、最近、毎晩、複数匹が飛来して来ているが、どこから飛んで来てるかは、現時点では掴めていない。ヤシャブシ、ヒサカキ、ハマヒサカキに集まるとの紹介も目にしたが、我家の場合は、何であろうと考えてしまう。ヒサカキ……近くにあったであろうか。