ベニヘリコケガ 成虫 Miltochrista miniata (Forster, 1771) or Miltochrista miniata rosaria (Butler, 1877)

数日前に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

ハガタベニコケガとして投稿しそうになったが、最終確認で違うと気が付いた。最初に写真を見た時には、肩のふさ毛の辺りに横に並ぶ黒い小点があるように見えたが、よく見ると両端に2個見えるのみである。ふさ毛に隠れているようにも見えない。

大きさは、前翅長11ミリといったところであろうか。

種名は、ベニヘリコケガ。

言われてみれば、縁(ヘリ)の方が、紅というかオレンジ色になっているのが、よく分かる。

幼虫の食草は、種名の後半が示すように、地位類である。

生息分布の方は、国内は、北海道から屋久島辺りまで。海外の生息分布は、Miltochrista miniata (Forster, 1771) の学目を使うなら、寒帯を除くヨーロッパ全土からロシアの亜寒帯の平原を経て極東の日本の辺りまで続いている。動物地理学的な旧北区の亜寒帯/温帯ラインに生息しており、古い蛾なのが伺える。

キンバネチビキバガ? 成虫  Sinevia temulenta (Omelko, 1998)

先週の木曜日の晩に、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは正直覚えていないのだが、前翅長4ミリぐらいの蛾らしい。(前翅長4ミリぐらいの蛾にしては、写真を鮮明に写せた方だなと思う。)

種名は、キンバネチビキバガ。

ただ、ネット上に、殆ど本種の情報が出回っていないので、根本的な最初の段階で、種名が一人歩きしてしまっている可能性も視野には入れておく。

情報は殆ど出回っていなかったので、幼虫の食草も分からなかった。

生息分布の方も、分からなかったかもしれない。

ツマキホソハマキモドキ 成虫 Lepidotarphius perornatellus (Walker, 1864)

数日前に我家の外灯下で見かけて写真に撮っていた蛾である。

大きさは、前翅長で8ミリぐらいの蛾であった。

派手な出立ちで、直ぐに種名に辿り着くと思ったが、難航する事になった。というのも、よく見ると、この蛾が何科に属する蛾なのか分からなくなってしまうのである。ツトガ科ツトガ亜科の蛾にしては派手過ぎる。キバガ科の蛾としては牙が無い。触角も細いし、他のマイナーな科の蛾にしては大き過ぎる。

そうこうしているうちに、とうとう、ホソハマキモドキガ科という科に、この蛾を見つけたのである。

種名は、ツマキホソハマキモドキ。

幼虫の食草は、ショウブ科の菖蒲等との事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……対馬含む九州まで。海外の方は、韓国、中国の東岸の一部、あとは、北米の一部とヨーロッパの一部から生息報告が上がっているのが分かった。

この蛾は昼行性という事も有り、夜に蛾の観察をしている方達のサイトには、漏れやすい種なのかなとの傾向も感じた。今回、夜の我家の外灯下に、この蛾が現れてくれたのは、ラッキーだったかもしれない。

ホソハマキモドキガ科……あんまり馴染みのない科であったかもしれない。