ゴマダラノコメキバガ? 成虫 Faristenia quercivora Ponomarenko, 1991

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、全長で9ミリぐらいの小さい蛾である。

写真で見返しても、イマイチ分かりづらいが、キバガの仲間なんだろうなとの予感はした。

調べたところ、キバガ科フサキバガ亜科のゴマダラノコメキバガが臭いなと思っている。似たような雰囲気の種に、ハイイロマダラノコメキバガという種がいるらしいが、ネット上の写真を見比べる限り、上の写真の個体は、ゴマダラノコメキバガに近い気がする。

幼虫の食草は、ブナ科の樹木の葉のようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、朝鮮半島と台湾からの生息報告が上がっているようである。

ベニモンヨトウ 成虫 Oligonyx vulnerata (Butler, 1878)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

この蛾の第一印象として、この手のヤガ科のおそらくヨトウガ亜科の蛾にしては、小さいというのがあった。

大きさは、前翅長12ミリぐらいしかなかった。

もうこうなって来たら、ヒメヨトウ亜科の仲間を当たるかとなり、調べてみたところ、ベニモンヨトウという種が浮上してきた。おそらく、ベニモンヨトウという種だと思うが、種名にあるベニモン(紅紋)が何処を指すのか分からないではいる。(実際には、前翅内縁の下三分の一辺りに、左右の翅に対になる赤い小点があるようである。)

ベニモンヨトウの幼虫の食草は、タデ科のミゾソバ等との事だが、まぁ、4,5百メートルぐらい離れた水田周りには、そうしたタデ科の植物も色々と生えているだろう。

ベニモンヨトウの生息分布は、国内は、北海道から九州(対馬含む)まで。海外の生息分布は、おそらく、朝鮮半島、ロシア沿海州には生息していると思われる。

ウスフタスジシロエダシャク 成虫 Lomographa subspersata (Wehrli, 1939)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長16ミリといったところであろうか。

白系のシャクガと言えば、ヒメシャク亜科に多いが、ふっくらした形からヒメシャク亜科の蛾ではなさそうな気はした。

調べてみたところ、エダシャク亜科のウスフタスジシロエダシャクだろうと思う。だろうと思うとの表現を使っているのは、オオウスフタスジシロエダシャクLomographa claripennis Inoue, 1977 という近似種も、一応いるからである。そして、正直、両種とも、そんなに大きな差異はないように感じるのである。

という事で、以下は、ウスフタスジシロエダシャクとして話を進めるが、幼虫の食草は、バラ科の植物(樹木)である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。オオウスフタスジシロエダシャクの方が、関東以西……沖縄までいるようで、南方系なのが分かる。海外の生息分布は、朝鮮半島、ロシア沿海州、そして、おそらくサハリンにもいると思われる。