コクロコガネ Holotrichia picea (Waterhouse,1875.)

昨晩、庭で見かけたコガネムシである。

比較的小型のコガネムシで、コガネムシムシの仲間としては、少し早い出現だなと感じた。今のところ、今年は、コガネムシの類は、ヒラタアオコガネしか見ていないが、ヒラタアオコガネは、毎年春早くから出現しているコガネムシではある。

大きさは、体長14-15ミリといったところであった。

種名はと言うと、コクロコガネなのではと思う。

同じような名前の種に、オオクロコガネとクロコガネがいるが、オオクロコガネとは間違いようがないかもしれない。オオクロコガネは、もうちょっと大きくて、汚い汚れたような外観である。

では、クロコガネはと言うと、頭部の方の毛があまり生えていないとのことである。そうすると上の写真の個体は、頭部の顔の辺りに長毛が結構生えているのが見て取れるので、コクロコガネなのかなと思いたい。

通常なら、これからの季節、我家の外灯下でも、同じような黒いコガネムシは沢山見れるので、観察を続けて、違いを見出してゆきたいと思う。

コクロコガネの生息分布は、国内は、北は北海道から、南は屋久島までいるようである。海外は、朝鮮半島にはいるようである。

フジアシブサホソガ? 成虫  Cuphodes wisteriella (Kuroko, 1982)

昨晩、我家の外灯下に来ていたとても小さな蛾である。

大きさは、全長5ミリぐらい。

種名は、フジアシブサホソガとカキアシブサホソガとで迷ったが、全体に色が薄いのは、フジアシブサホソガかと思い、フジアシブサホソガをタイトルには選んだ。

おそらく、写真の中でギザギザに見える部分は、中脚を前に突き出したものではないかと推測する。身体の左側後方に見える2本の脚の1本は、本来右側に来るものがズレているだけと思う。

幼虫の食草は、種名が表しているように、藤のようである。

生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州。海外の生息分布は、知られていないようである。

アカモンナミシャク Trichopterigia costipunctaria (Leech, 1897)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

明らかに初見の蛾であったので、少し興奮しながら、良い写真が撮れるようにと慎重に近付いたのだが、接写する前に逃げられてしまった。

辛うじて、かなり遠目に撮っていた写真が一枚だけあったが、以下の写真である。

大きさは、前翅長18ミリぐらい。

種名は、アカモンナミシャク。とにかく、全体的な緑色が美しいナミシャクであった。

幼虫の食草は、ブナ科のシラカシ等とのことである。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州までの生息。なんとなく、太平洋岸に生息域が偏っている気がした。海外には生息していない日本固有種と紹介している方もいたが、もしそうなら、もっと良い写真が撮りたかったものである。

春先に現れる蛾とのことだが、今は、もう4月も半ばに入りつつある。次は、いつ出会えることやら………。ちゃんとした写真を撮る前に逃げられてしまったのが、何とも悔やまれる。