ホソニセヒメジョウカイ? Lycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)

先ほど、我家の外灯下に来ていたジョウカイボンである。

大きさは、体長9ミリ弱ぐらい。

数日前に、同じ我家の外灯下で、一般的な2センチぐらいあるジョウカイボンを1匹だけ目撃していたが、それと比べると半分にも満たない大きさである。

種名はと言うと、正直、自信を持って、これと言うことができない。ネット上で似ているものを探すと、ホソニセヒメジョウカイLycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)が近いと思うのである。しかし、少数ではあるが、ニセヒメジョウカイという種名Lycocerus lineatipennis (Wittmer, 1953)で、殆ど同じような個体を紹介しているサイトもあるのである。

何が正解なのか分からないのが、現状なのではないだろうか。

ゆえに生息分布も、掴めないが、とにかく上の写真の個体が、茨城県南部の我家の庭にはいるという事である。

ちなみに、ヒメジョウカイという種もいて、ヒメジョウカイは、昨年、福島県の高地で見つけたものの紹介を既にしている。

シャンハイオエダシャク 成虫 Macaria shanghaisaria shanghaisaria (Walker, 1861)2nd

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長13ミリぐらいで、こじんまりとした小さめのエダシャクである。

写真は、完全に開張している一瞬を捉えたが、翅を閉じ気味に止まるタイプの蛾ような気もした。以下に、翅を閉じ気味の状態を横から写した写真を。

種名は、シャンハイオエダシャクだと思われる。一応、2年前の7月にも投稿済みの種であった。

5月6月ぐらいから現れて年2化する蛾のようだが、4月の陽気に誘われて羽化してしまったのかなと推測する。

幼虫の食草は、ヤナギ類のようで、湿地に生えるようなヤナギ類や、大きくなるポプラのようなヤナギ類の葉も食べるようである。今回、我家の外灯下にやって来たが、家の周りの何処にヤナギ類が生えていたか、ちょっと思い出せない。少し離れた小川の土手や谷地の湿地には、ヤナギ類は生えているが、そうしたエリアは、家から500メートルぐらいは離れている気がする。

さて、このシャンハイオエダシャクの生息分布は、国内は北海道から四国までのようである。海外の生息分布は、中央ロシアから極東ロシアにかけてと中国にいるようである。ロシアに広く生息していることから、遠い昔の寒冷期からの生き残りの蛾の気がする。この辺に、国内の九州以南に生息していない理由がありそうだが、現段階では、私には分からない。

キハラゴマダラヒトリ 成虫 Spilosoma lubricipedum sangaicum Walker, [1865]

今年のキハラゴマダラヒトリとの初遭遇は、3月22日。場所は、我家の外灯下。

今のところ、この日の2個体以外に、他の場所で、キハラゴマダラヒトリに出会ってはいない。ゆえに、少し早い出現とは感じていた。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだった。

なぜ、キハラゴマダラヒトリかと言うと、腹部が黄色い(実際は山吹色)だからである。

さて、この蛾は、春が1番、個体数が多いが、その後もあと2回ぐらいは出現しながら、春から秋まで長く見れる蛾である。

自分は、羽化したての肩にフワフワの綿毛を付けている姿は、可愛くって美しくって、白をベースにしているところが気品もあって、大好きな蛾である。ちなみに、キハラゴマダラヒトリとは同じヒトリガ科に属し、脚の黒いビロード感が、美しく、私が気品を感じる蛾に、セスジモンヒトリという蛾もいる。

このキハラゴマダラヒトリに関しては、同じ場所でも、出現時期(何回目の羽化か)によって、微妙に特徴が変わったり、少し離れた場所との個体群では、微妙な違いがあるように思えて、目下、それらの共通性を楽しみながら見出しているところである。