マダラトガリホソガ? 成虫 Anatrachyntis japonica (Kuroko, 1982)

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、体長6ミリぐらいだったであろうか。

一見して、カザリバガ科の蛾だろうとの予測は付いたが、調べると、マダラトガリホソガが臭いなと思った。

幼虫の食餌が、少し変わっていて、アシナガバチの巣だったり、ミノガの袋だったり、カキノヘタムシガの被害を受けた柿だったりとである。

この蛾の生息分布の方は、日本4島に韓国辺りなのではないだろうか?

ゴマダラノコメキバガ? 成虫 Faristenia quercivora (Ponomarenko, 1991)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長7ミリぐらいだったであろうか。(もうちょっと小さかったような気もする。)

種名は、少し自信がないが、ノコメキバガと名前に付く蛾のどれかなんだと思った。その中から、画像で一番近かったのが、ゴマダラノコメキバガかなと思った。

幼虫は、ブナ科のコナラやクヌギの類の葉を綴って内側から食すようである。

生息分布の方は、Faristenia (Ponomarenko, 1991)属という括りで調べたところ、我国と韓国から報告が上がっている。

ヒゲナガヤチバエ Sepedon aenescens (Wiedemann, 1830)

昨晩、我家の外灯下に来ていたハエ(?)の一種である。複数匹来ていたと記憶している。

大きさは、体長1センチぐらい。

種名は、ヒゲナガヤチバエ。

決して触角が長いようには見えないが、そもそも一般的なハエの触角は短いという前提からの比較なんだと思われる。

さて、このヒゲナガヤチバエの習性として興味深いのは、水辺に居て、幼虫は水辺にいるヒメオカモノアラガイ等を食べているということである。この水辺にいるという習性から、ヤチバエ(谷地蝿)の由来があるのかもしれないと想像したくもなる。

ところで、この時点で、肝蛭(カンテツ……牛の肝臓の胆管に寄生する……人間にも寄生する)の中間寄主であるヒメオカモノアラガイを減らす益虫の側面があるのだが、更に、このヒゲナガヤチバエの幼虫は、高確率で、ズイムシアカタマゴバチに寄生されるとのことである。

そして、このズイムシアカタマゴバチは、稲の害虫であるニカメイガの卵を食べる益虫なのである。

こうして、知らないうちに、絶妙のバランスの生態系が維持されるのが自然下の流れかと思うが、この自然下のバランスを崩す原因の一つに、人間の人間視点での行動や価値観があるのは言うまでもないことである。

このヒゲナガヤチバエの生息分布は、日本以外は、韓国全土や中国の一部から報告されている。

ちなみに、昨晩、複数匹が我家の外灯下に来ていた事を考えると、我家のメダカ鉢とかで発生している可能性もあるが、我家のメダカ鉢には、サカマキガイが常に発生はしている。ヒメオカモノアラガイが好むような乾き気味の湿った場所のような環境は、我家の敷地内には無い気はする。